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天井裏から虫の羽音のような音がする。ブーンとかジジジって音だけど、姿は見えない。
蜂が巣を作ってるのか、それとも虫じゃない何かか。殺虫剤をまくか、誰かに相談するか決めたい。
ここでは、川口市、武蔵野市、富士市のハチの巣についてのページと、消費生活センターや消防本部の注意書きを見ながら、書いてあることと書いてないことを整理する。その上で、今日と明日できることを順に説明する。
先に結論を書く。
- 音だけでは、蜂か、動物か、設備の音かは決まらない
- 川口市のページは、天井裏や屋根裏の蜂に気づくきっかけを、通気孔からの出入りと天井のシミとして書いている。音で気づくとは書いていない
- 天井裏に蜂がいそうなときは、殺虫剤を撒く前に、住んでいる市区町村のページで蜂の巣の扱いを確かめる。市によって扱いが違う
- 蜂の駆除の請求額に納得できないときは、消費者ホットライン188に相談できる
天井裏から虫の音がするとき|ブーン・ジジジは本当に羽音か
天井裏で聞こえるブーン、ジジジという音は虫の羽音かもしれないけど、音だけでは断定できない。
川口市、武蔵野市、富士市のページを見ても、天井裏の巣から聞こえる羽音についての記載はなかった。
川口市のページで「羽音」という言葉が出てくるのは、クマバチが飛んでいる様子について触れている箇所だけだ。天井裏から聞こえる音とは関係がない。
環境省や厚生労働省、国立感染症研究所の資料に、天井裏の羽音について記載があるかは、私は確認していません。
虫以外の可能性もある。インターネットのQ&Aサイトで、天井裏の羽音について質問しているものがあった。そこでは、虫の可能性は低いとして、配管やコードの振動、断熱材、空調機器、家鳴りなどを原因として挙げていた。これはあくまで一つの回答例で、どれが当てはまるかを確かめた資料ではない。
だから、音だけで正体を突き止めるより、音以外の手がかりを集めた方が判断しやすい。
天井裏の虫の音か、設備・建物の音か|時間帯と続き方を書き留める
今夜できることとしては、まず音の様子を記録しておく。
- 鳴った日付と時刻
- 鳴っていた長さと、止まっていた長さ
- 音がする天井の場所(部屋のどのあたりか)
- 換気扇・エアコン・給湯器を動かしていたか
- 雨や風が強かったか
換気扇やエアコンを止めてみて、音も止まるなら、設備の音の可能性を先に考えられる。もし止めても音が続くなら、設備以外の原因も視野に入れる。これは、資料に書いてあることではなく、この記事での見方として説明する。
蜂の活動時期も関係してくる。富士市のページによると、スズメバチの出現時期は5月から11月だ。
もし冬にブーンという音が聞こえるなら、記録した月は、蜂以外の原因を考える材料になる。ただ、冬場なら蜂ではないと書いている資料は、今回調べた範囲には見当たらなかった。
関連:マンションの異音ブーン|浴室の設備か外の機械か、資料の例
関連:家鳴りはマンションでも起きる|鉄筋のミシミシ音の見分け方
天井裏に蜂が巣を作ることはあるか|資料に書いてあること
ある。川口市のページには、キイロスズメバチ、モンスズメバチ、ミツバチが屋根裏や天井裏に巣を作ることがあると書かれている。
蜂の種類ごとの巣の場所については、以前、壁の中のカリカリ音についての記事で川口市の資料を引用して書いたことがある。ここでは、天井裏の音に関係することだけを説明する。
関連:壁の中のカリカリ音はゴキブリ?|資料に音が出てくるのはネズミ
川口市のページが示す、蜂の巣に気づくきっかけは、音ではない。
キイロスズメバチについては、こう書かれている。
「活動の最盛期である8月以降は働きハチの数も大変多くなり人家においては屋根裏の通気孔などから多数の働きバチが出入して気が付くことがあります。」
ミツバチについては、こうだ。
「4月以降、人家では主に床下や屋根裏の通気孔などから多数の小さなハチが出入りしていて気が付きます。」
モンスズメバチについては、天井のシミが発見のきっかけになると書かれている。
「天井裏に営巣した場合、巣の下に餌の残骸や死骸などを捨てるため、天井にシミができて発見されることがよくあります。」
つまり、資料が示している手がかりは、外の通気孔からの出入りと、天井のシミの2つだ。天井裏から音がするときは、これらの2点を確認するのが良い。
外の通気口・軒下を見る|天井裏に虫が出入りしているか
明日、明るい時間になったら、家の外から様子を見る。
- 屋根裏や床下の通気孔のまわり
- 軒下
- 壁の板の継ぎ目や穴
武蔵野市のページでは、蜂の巣を点検する場所として、「軒下、戸袋、天井・天井裏、換気口、庭木など」を挙げている。
蜂の巣に近づかず、離れた場所から確認する。もし、同じ穴から虫が何度も出入りしているのが見えるなら、天井裏に蜂がいる可能性を考える。出入りが見えない場合は、蜂以外の原因も考えられる。
家の中では、音がする天井にシミがないかを確認する。
外での出入りが見られず、天井にシミもなかったとしても、蜂がいないと断定はできない。どこまで確認したかを記録しておくと、市区町村や相談先に伝える際に役立つ。
天井裏に蜂がいそうなとき|殺虫剤を撒く前に、市区町村のページを確かめる
天井裏の近くの穴や、家の外にある通気口に殺虫剤をまく人もいる。
川口市のページには、ハチ専用のスプレーを使って自分で駆除する方法が書かれている。ただ、天井裏や屋根裏のような閉鎖された場所の巣に対して、自分でスプレーすることについての記述はなかった。
同じページでは、働きバチが多い巣の場合や、自分で駆除することに不安がある場合は、専門業者に依頼することを勧めている。
天井裏で殺虫剤やくん煙剤を使ったとき、蜂にどのように効くかについて書かれた公的な資料は、今回調べた範囲には見当たらなかった。殺虫剤のラベルに書かれている注意書きは、私は確認していません。
くん煙剤については、和泉市消防本部が次のように注意を促している。
「家庭用殺虫剤のくん煙剤(バルサンやアースレッド等)をご自宅で使用した場合、自動火災報知機や住宅用火災警報器が作動して、警報音が鳴ることで、消防車両が出動することがあります。」
市区町村によって、蜂の巣の扱いは違う
今回開いた3市のページでは、それぞれ異なる情報が書かれている。
- 川口市:防護服などを無償で貸し出している。市が巣を駆除するとは書かれていない
- 武蔵野市:「民有地の中にできた蜂の巣を、市で駆除はしておりません。」と書いている。スズメバチの巣の駆除費用の2分の1を助成している(上限あり。助成の条件の一つは「巣が目視できる」こと。アシナガバチなどは対象外)
- 富士市:市と契約した業者に頼むと、スズメバチの巣の駆除の自己負担が税込3,300円になる(個人住宅だけ)
富士市のページには、天井裏の巣の駆除について、別途費用がかかる例も記載されている。
「(例)天井裏や戸袋に巣ができた場合の天井・戸袋の一時撤去と復旧の費用等」
他の市区町村での扱いは、私は確認していません。東京都中央区の消費生活センターのページでは、次のようにアドバイスしている。
「駆除業者の紹介などを行っている自治体もあります。慌てて事業者を呼ばずに、まずはお住まいの自治体に確認してみましょう。」
住んでいる市区町村のホームページで「蜂の巣」と検索して、担当部署や対応について調べてみるのが良い。
請求額に納得できないとき
神戸市消費生活センターのページには、このような相談事例が載っている。見積もりだけを依頼するつもりで業者を呼んだ人の事例だ。
「結局蜂の巣は見つからず、天井裏に殺虫剤を撒いただけで5万円を請求された。高すぎるのではないか。」
これはあくまで一つの事例であり、蜂の駆除費用の一般的な相場ではない。
中央区消費生活センターのページでは、次のように書かれている。
「請求額に納得できない場合は、料金を支払わずに、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)。」
天井裏の羽音がパタパタなら|コウモリ・鳥の可能性
天井裏の音を扱う業者の記事には、コウモリやムクドリの音を、パタパタという羽音として説明するものもある。
羽音に聞こえる音であっても、必ずしも虫とは限らない。
コウモリや鳥の音について、公的な資料に何が書かれているかは、私は確認していません。音だけで、虫なのか、コウモリなのか、鳥なのかを決めることはできない。
手がかりになるのは、音以外の要素だ。
- ブーンではなく、パタパタという音が混じるか
- 外の通気口や軒下から出入りするのが、虫ではなく、もっと大きな生き物か
- 出入りする時間帯はいつか
家の外から見て、虫ではない生き物が出入りしているのが見えるなら、動物の可能性を考える。
自分でできることの限界と、業者に頼む目安(天井裏の音が動物らしいとき)
家の外から確認することと、音の様子を記録しておくことは、自分でもできる範囲だ。
その先の、天井裏に何がいるのか、どこから入ってきているのかについては、天井裏に上がって見ないと分からない。
業者に相談する目安として、この記事では2つのポイントを挙げる。
- 外から見て、蜂の出入りが無く、虫ではない生き物の出入りや、パタパタという音がある
- 天井裏を見る手段が無く、音が何日も続いている
電話やメールでの相談を無料で受け付けている業者もある。記録しておいた日付、時刻、音の様子を伝えると、話がスムーズに進む。
請求額に納得できない場合の相談先は、ここでも消費者ホットライン188だ。
▶ 蜂の出入りが無く、虫ではない生き物の出入りやパタパタという音があるときに、天井裏に何がいるか見てもらえるか害獣の業者に電話かメールで相談する
※相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山
まとめ|天井裏から虫の音がしたら
天井裏から聞こえるブーン、ジジジという音だけでは、蜂なのか、動物なのか、設備の音なのかは特定できない。今回調べた3市のページには、天井裏の巣からの羽音についての記載はなかった。
今夜は、音が鳴った時刻、長さ、場所、そして設備(換気扇やエアコンなど)を動かしていたかどうかを記録しておく。殺虫剤をまく前に、まずはお住まいの市区町村のページを確認すること。
明日、明るい時間になったら、家の外から通気孔や軒下で虫が出入りしていないか、天井にシミがないかを見る。
もし蜂の可能性が高い場合:住んでいる市区町村のホームページで蜂の巣に関する対応を確認する。駆除するのか、助成があるのか、相談窓口だけなのかは、自治体によって異なる。請求額に納得できない場合は、188に相談する。
もし設備や建物の音の可能性が高い場合:換気扇やエアコンなどを止めて、音が変わるかを確認する。集合住宅の場合は、管理会社に連絡する。
もし動物の可能性が高い場合:パタパタという音や、虫ではない生き物の出入りがある場合は、天井裏に上がって確認するところから、業者に相談することもできる。
▶ パタパタという音や虫ではない生き物の出入りがあるときに、天井裏に上がって確かめてもらえるか害獣の業者に電話かメールで相談する
※相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山
この記事で引用した資料
- 川口市「ハチの巣の形・特徴及び巣の駆除について」ページ
- 武蔵野市「ハチの巣の駆除について」ページ
- 富士市「スズメバチの巣の駆除について」ページ
- 神戸市消費生活センター「【注意喚起】蜂・ゴキブリ・ネズミなどの駆除で思わぬ請求に?慌ててネット検索で業者を選ばないで」ページ
- 東京都中央区消費生活センター「蜂の巣の駆除で思わぬ高額請求(国民生活センター)」(2023年1月18日)ページ
- 和泉市消防本部「くん煙剤使用時はご注意を!!」ページ
竹内 亮太(たけうち りょうた)
家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。
害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。
音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

