床下にイタチ?夜のガサガサと臭いの正体、今夜すること

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夜中に床下からガサガサ音がして、獣のような臭いもする。床下にイタチがいるのではと思っても、自分で床下を覗くのは大変だ。

公的な資料で確認できることは、次の3つまで。まず、音だけではどんな動物か特定できないこと。次に、床下のイタチは許可なく捕まえられないこと。そして、隙間を塞ぐのは動物を追い出してからで、イタチなら直径3センチくらいの隙間があれば通ってしまうこと。

床下のガサガサ・足音は、イタチとは限らない

堺市は、イタチについて「石垣の隙間や床下などをすみかとします」と言っている。最近は天井裏にいることも多い、とも書いている。

奈良県の河合町も、イタチは通気口などの隙間から入って、「床下や天井裏に住み着くことがあります」と説明している。

ただ、床下に入る動物はイタチだけじゃない。北九州市の資料には、「タヌキ(又はアナグマ、アライグマなど)が住居の床下・天井裏に棲み着いて困っている。」という相談が載っている。

鹿児島市は、アナグマやタヌキについては、床下や物置の下を塞ぐように勧めている。

こうして見ると、この4つの自治体の資料に出てくる床下の動物は、イタチ、タヌキ、アナグマ、アライグマだ。猫やネズミ、テン、ハクビシンが床下にいると書かれた公的資料は、私は確認していません。

床下の音を聞いて、イタチなのかタヌキなのかアナグマなのかを見分ける方法について書かれた公的資料も、私は確認していません。ガサガサという音だけでは、正体は決まらない。

→ 表は横にスクロールできます。

自治体 床下にいると書かれた動物 資料の書き方
堺市 イタチ 「石垣の隙間や床下などをすみかとします」
河合町(奈良県) イタチ 「床下や天井裏に住み着くことがあります」
北九州市 タヌキ・アナグマ・アライグマ 「タヌキ(又はアナグマ、アライグマなど)が住居の床下・天井裏に棲み着いて困っている。」
鹿児島市 アナグマ・タヌキ 床下や物置の下を塞ぐように勧めている

床下か1階の天井裏か|音と臭いで分かること・分からないこと

堺市も河合町も、イタチは床下にも天井裏にも住むと言っている。

1階で聞こえる音が床下からなのか、それとも1階の天井裏からなのかを聞き分ける方法について書かれた公的資料も、私は確認していません。臭いやフンでイタチだと断定する方法について書かれた公的資料も、私は確認していません。

家の外から確認できる場所はある。河合町は通気口を、北九州市は床下通風口を、動物が侵入する例として挙げている。床下の換気口の周りに、直径3センチくらいの隙間がないか、外からチェックできる。

もし音が天井から聞こえるなら、天井の音のページの方が参考になるだろう。

関連:天井の物音の正体は何か|ガリガリ・ガサガサ・ミシミシの違いと確かめ方

床下のイタチは勝手に捕まえられない|鳥獣保護管理法と自治体の窓口

鳥獣保護管理法には、第8条でこう定められている。

「鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等(採取又は損傷をいう。以下同じ。)をしてはならない。」

例外は、第9条で許可を得た場合などに限られる。

堺市は「許可を取らずにイタチを捕まえることはできません」と明記している。河合町も同様に「許可なく捕獲することが禁止されています」と書いている。

ただ、自治体によって対応は異なる。

堺市(環境局 環境保全部 環境共生課)は、捕獲するには鳥獣保護管理法の許可が必要だと説明しており、イタチ捕獲器の貸し出しも行っている。ただし、数に限りがあるため、事前に問い合わせるよう促している。

河合町(建設課)では、追い出す方法を試しても効果がなく被害が続く場合は、捕獲許可証を申請して許可を得てから自分で捕獲する必要がある。捕まえたイタチの処分も、捕獲者が行うことになる。もし難しい場合は、有料の専門業者に依頼するように案内している。

北九州市(産業経済局 鳥獣被害対策課)は、「先ずは追い出す方法を試してください。」とアドバイスしており、捕獲には有害鳥獣捕獲許可が必要になる。

鹿児島市は、アナグマやタヌキについては「市でも捕獲や駆除は行っていません。」としている。

お住まいの市区町村の対応がどれに近いかは、役所の窓口やホームページで確認するしかない。

→ 表は横にスクロールできます。

自治体(窓口) ページの動物 捕獲について 自治体の対応
堺市(環境局 環境保全部 環境共生課) イタチ 鳥獣保護管理法の許可が必要 イタチ捕獲器を貸し出す(数に限りがあり、事前に問い合わせ)
河合町(建設課) イタチ 追い出しても効果がなく被害が続く場合は、捕獲許可証を申請し、許可を得て自分で捕獲する。処分も捕獲者 難しい場合は有料の専門業者に依頼するよう案内
北九州市(産業経済局 鳥獣被害対策課) タヌキ・アナグマ・アライグマなど 有害鳥獣捕獲許可が必要 「先ずは追い出す方法を試してください。」
鹿児島市 アナグマ・タヌキなど 許可なく捕獲できない 「市でも捕獲や駆除は行っていません。」

環境省の狩猟鳥獣リストには「イタチ(雄)」が含まれている。狩猟を行うには、狩猟免許と都道府県への登録が必要だ。これが床下のイタチにどう関係するかは、私は確認していません。ただ、4つの自治体の資料では、いずれも許可なく捕獲できないと書かれている。

ネズミの場合は扱いが違う。ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミは、同じ法律の施行規則第78条で法の適用外とされている(第80条)。

床下の換気口・隙間は直径3センチ|塞ぐのは追い出したあと

堺市は、隙間の大きさをこう書いている。

「イタチは、わずか直径3センチメートル足らずの隙間をすり抜けることができ、穴掘りもします。」

河合町は、「直径3センチの穴(500円玉より少し大きい程度)があれば通過できる」と伝聞の形で書いており、穴は金属たわしや金網、金属製ネットで塞ぐように勧めている。

隙間を塞ぐのは、動物を追い出した後だ。北九州市は「追い払い後は再侵入を防止するために塞ぎましょう。」と指示している。

追い出す方法は、自治体のページにこう書いてある。

堺市は「ダニやゴキブリ用の燻煙剤を焚くと、煙や臭いを嫌がり出て行きます。」としている。

北九州市は「火を使わずに煙の出るタイプの害虫駆除剤を床下に置く。」としている。木酢液や竹酢液を布に染み込ませて、侵入口の近くに置く方法も紹介している。

河合町は、いなくなってからも続けるようにアドバイスしている。「イタチがいなくなった後も1週間程度は対策グッズを使い続けてください。」

床下のイタチ対策の順番

  1. 追い出す(燻煙剤・木酢液など、自治体のページにある方法)
  2. いなくなった後も1週間程度、対策を続ける(河合町)
  3. 直径3センチほどの隙間を塞ぐ(金属たわし・金網・金属製ネット。河合町)

自分でできることの限界と、業者に頼む目安

自分でできるのは、動物を追い出すことと、追い出した後に隙間を塞ぐことまでだ。捕獲するには許可が必要になる。

河合町では、追い出しても被害が続く場合は、許可を得て自分で捕獲するように勧めている。それが難しい場合は、「専門業者(有料)に依頼してください。」としている。

床下の換気口など、どこから入ったのか分からない場合や、床下に入れない場合も、自分だけで塞ぐのは難しい。

河合町と北九州市は、特定の業者を紹介しない方針だが、業者が登録されている協会を案内している。業者に電話やメールで相談し、床下を見てもらうこともできる。

▶ 床下の換気口などどこから入ったのか分からない、床下に入れないときに、床下を見てもらえるか害獣の業者に電話かメールで相談する

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

まとめ|床下でイタチらしい音がした夜にすること

ガサガサという音だけでイタチだと決めつけないこと。4つの自治体の資料では、床下にタヌキやアナグマ、アライグマもいるとされている。

見つけても、許可なく捕まえることはできない。

家の外から、床下の換気口に直径3センチほどの隙間がないか確認する。

隙間を塞ぐのは、動物を追い出した後だ。河合町は、いなくなってからも1週間程度は対策を続けるよう勧めている。

捕獲の許可や捕獲器の貸し出しについては、お住まいの市区町村の窓口に問い合わせてほしい。自治体によっては捕獲器を貸し出しているところもあれば、市が捕獲や駆除を行わないところもある。

侵入口が分からない、あるいは追い出しても音が続く場合は、専門業者に相談するのが良いだろう。

▶ 侵入口が分からない、追い出しても床下の音が続くときに、床下を調べてもらえるか害獣の業者に電話かメールで相談する

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

この記事で引用した資料

  • 堺市「イタチでお困りの方へ」ページ
  • 河合町(奈良県)「イタチでお困りの方へ」ページ
  • 北九州市「よくある相談と対策【タヌキなど】」ページ
  • 鹿児島市 よくある質問「自宅の敷地内にアナグマ・タヌキなどの野生動物が…」ページ
  • 環境省「狩猟制度の概要」ページ
  • e-Gov法令検索 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 第8条 ページ
  • e-Gov法令検索 同法 第80条 ページ
  • e-Gov法令検索 同法施行規則 第78条 ページ

竹内 亮太(たけうち りょうた)

家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。

害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。

音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

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