コウモリの尿の掃除|外壁の白い跡を落とす前に今夜確かめること

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家の外壁や窓のサッシに、朝になると白い筋やシミのようなものが付くことがある。

コウモリの尿の掃除で困るのは、何で拭けばいいのか、塩素系漂白剤を使っても大丈夫なのか、ということだ。

塩素系漂白剤を使うかどうかについては、掃除方法を解説したサイトでも意見が分かれている。

ここでは、厚生労働省などの資料と市のページに書かれていることを、場所ごとに分ける。

まず、コウモリが単に休憩に来ているだけなのか、それとも住み着いているのかを見分けることが大切だ。

コウモリの尿の跡かどうかを見た目だけで決めない

跡の見た目を書いた公的資料

コウモリの尿の跡の色や形について書いた公的資料は、私は確認していません。

白い筋やシミがあるだけでは、それがコウモリの尿だと断定することはできない。

跡のまわりで見ておくこと

跡以外に残るものも、判断の手がかりになる。

  • 跡の真上に、軒下や屋根のすき間があるか
  • 跡の下や近くに、フンが落ちていないか
  • 日が沈むころに、そのあたりをコウモリが出入りしていないか

朝倉市によると、コウモリは夜行性で、夜に飛ぶ虫などを食べる。

コウモリが出入りしているかを見るなら、明るい時間帯ではなく、日が沈む頃になる。

屋根裏にいるのに音がしないときの見方は、コウモリが屋根裏にいるのに音がしないに書いた。

掃除の前に今夜確かめること:休憩に来ているだけか、住み着いているか

見分け方を書いた公的資料

コウモリが休憩に来ているだけなのか、住み着いているのかの見分け方を書いた公的資料も、私は確認していません。

それでも、掃除を始める前にこの二つを区別しておくと、後々のためになる。

コウモリが出入りを続けている間は、たとえ跡をきれいにしても、また同じ場所に付いてしまう可能性があるからだ。

住み着いているときに市が書いていること

朝倉市は「糞や羽音等でお困りの場合は、コウモリを追い出し、侵入口を塞ぎましょう」とアドバイスしている。

つくばみらい市では、コウモリがいない時か、追い払った後に侵入口をふさぐように勧めている。

つくばみらい市は、侵入口をふさぐ材料として、ネットやパテ、シーリング材などを挙げている。

北九州市は、冬眠の時期や、夏の出産の時期は、コウモリを追い出すのが難しいとしている。

追い払い方は、コウモリにキンチョールや水鉄砲は効くかに書いた。

コウモリを捕まえない

コウモリは鳥獣保護管理法で「鳥獣」に分類される。

許可などの例外を除いて、鳥獣を捕まえたりすることは法律で禁じられている(第8条)。

この第8条に違反して、狩猟鳥獣以外の鳥獣を捕獲等した者は、「一年以下の拘禁刑又は百万円以下の罰金」に処せられる(第83条第1項第1号)。

捕獲しようとして失敗した場合も罰せられる(第83条第2項)。

そのため、掃除中にコウモリを見つけても、手でつかまえない。

コウモリの尿の掃除に使うもの・使わないもの

塩素系漂白剤の薄め方

厚生労働省、経済産業省、消費者庁のウェブサイトにある消毒・除菌方法のページでは、家庭用漂白剤の使い方について次のように説明されている。

「市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭きます。その後、水拭きしましょう。」

「ハイター」などの塩素系漂白剤は、この「次亜塩素酸ナトリウム」にあたるものの例として挙げられている。

ただし、「次亜塩素酸水」はこれとは別のものだと、同じページに書かれている。

どれくらい薄めれば0.05%になるかは、使っている製品の濃度によって異なる。

製品の濃度については、私は確認していません。

薄める前に、まずは製品の表示を確認する。

塩素系漂白剤を使うときに守ること

同じページでは、以下の点にも注意するように書かれている。

  • 酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生する
  • 目に入ったり、皮膚に付いたりしないようにする
  • 飲み込んだり、吸い込んだりしないようにする
  • 金属製のものに使うと、腐食する可能性がある

人がいる空間に次亜塩素酸ナトリウムの水溶液を噴霧することについて、同じページは、目や皮膚に付いたり吸い込んだりすると危険だとして、「絶対に行わないでください」と書いている。

スプレーで空間に噴霧するのではなく、薄めた液で拭き取る。

混ぜない・続けて使わない

国民生活センターは、塩素系洗浄剤について次のような注意点を挙げている。

「塩素系洗浄剤は、必ず単独で使用しましょう。」

「塩素系洗浄剤を使用する際には、換気を十分に行い、保護具を着用しましょう。」

使った後は十分に水を流し、他の洗剤を続けて使わないことも挙げている。

国民生活センターのテストでは、次亜塩素酸塩を含む塩素系の洗剤は、酸だけでなくエタノールと混ぜても塩素ガスが出た。

スプレータイプの塩素系洗剤と酸性の洗剤を一緒にお風呂で使うと、数分で塩素ガスの濃度が16ppmを超えた。

アルコールで拭いた後、すぐに塩素系洗剤で拭かない。

洗剤と手袋

厚生労働省などのページは、テーブルやドアノブなどに使うものとして、塩素系漂白剤のほかに「有効な界面活性剤が含まれた家庭用洗剤」も挙げている。

朝倉市とつくばみらい市では、コウモリには素手で触らないようにと注意書きがある。

コウモリの跡やフンを拭くときも、手袋をつけ、終わったら手を洗う。

外壁のコウモリの尿の掃除

外壁に塩素系を使ってよいか

外壁に塩素系漂白剤を使っても良いかを書いた公的資料は、私は確認していません。

厚生労働省などのページには、金属製のものに使うと腐食する可能性がある、という説明までしかない。

外壁材や塗装の種類ごとに、どう手入れすればいいかという情報も、私は確認していません。

どんな洗剤が使えるかは、家を建てた会社や塗装した会社に聞いて確かめる。

手の届く所から試す

洗剤を使うときは、まず目立たないところで少し試してから、全体に広げる。

塩素系洗剤を使った後は、水拭きをする。

雨どいの金具など、金属の部分に塩素系洗剤をつけたままにしない。

2階の軒下など高い所

つくばみらい市は、侵入口をふさぐ作業について、高い場所での作業は危険なので、専門業者への依頼も検討するよう書いている。

2階の軒下についた跡を落とすのも、はしごを使うくらいの高さでの作業になる。

窓・サッシ・網戸・車・ベランダの床の尿の跡

場所ごとの落とし方を書いた公的資料

窓、サッシ、網戸、車、ベランダの床それぞれについて、コウモリの尿の跡の落とし方を書いた公的資料は、私は確認していません。

ただ、塩素系漂白剤を使う際の注意点から、いくつか言えることがある。

金属の所:サッシ・手すり・車

サッシやベランダの手すり、車には金属部分が多い。

厚生労働省などのページを見ると、金属に次亜塩素酸ナトリウムを使うと腐食する可能性があると書かれている。

車の塗装に使える洗剤については、車の取扱説明書で確かめる。車の取扱説明書の中身は、私は確認していません。

ベランダの床と排水口

ベランダの床を塩素系で拭いた後は、必ず水で洗い流す。

国民生活センターは、すすぎが足りないと、塩素系洗剤が排水トラップに残ってしまうと注意を促している。

酸性の洗剤をその後に流さない。

賃貸・マンションの廊下や手すり

朝倉市のページでは、自分の所有地・管理地以外の場合は、施設や土地の所有者・管理者に相談するように書かれている。

マンションの共用廊下や手すりに跡がついた場合も、自分で掃除する前に管理会社や大家さんに連絡する。

家の中に入られたあとに拭く場所

部屋に入ってきたとき

朝倉市は、コウモリが部屋に入ってきたら、すぐに逃がすようにとも言っている。

部屋のどこを拭けばいいかを書いた公的資料は、私は確認していません。

拭くときに守ること

コウモリがいた場所や、床、家具に跡やフンがあったら、手袋をして拭き取る。

部屋の中で塩素系漂白剤を使うときは、窓を開けて換気をしながら、スプレーで吹きかけるのではなく、布で拭く。

床や家具の素材に塩素系を使っても大丈夫かは、お手入れの表示を見て確認する。

アルコールのウエットティッシュで拭いた後に、さらに塩素系で拭かない。国民生活センターには、それで異臭がしたという相談が寄せられている。

入ってきた所を見る

コウモリがいなくなったら、窓や換気口の開いている隙間などをチェックする。

自分でできることの限界と、業者に頼む目安

市が書いている限界

朝倉市とつくばみらい市は、市ではコウモリの捕獲や駆除はしていないと書いている。

朝倉市によると、自分の管理地のコウモリは自分で対策する必要がある。

つくばみらい市では、コウモリを追い払ったり、家に入ってこないようにする対策にかかる費用は、自分で払うことになる。

市の相談先

朝倉市では、自分で対応するのが難しい場合、環境課に相談すれば、有料でコウモリに対応できる業者を紹介するとしている。

八千代市では、業者に頼む場合、千葉県害虫防除協同組合に相談できると紹介していて、これも有料だ。

北九州市では、コウモリを捕獲するには福岡県の許可が必要で、県の鳥獣対策の窓口に相談するように案内している。

お住まいの市区町村に、こういった相談先があるかどうかは、市区町村の窓口で確認する。

業者に頼む目安

自分で掃除しやすいのは、手が届く範囲で、最近ついたコウモリの痕跡があり、もうコウモリが出入りしていない場合だ。

以下のような場合は、業者に相談する目安になる。

  • 2階の軒下など、はしごが要る高い所に跡がある
  • 洗剤で拭いても、跡が落ちない
  • 落としても、毎朝同じ場所に跡が付く

毎朝コウモリの痕跡がつくようなら、掃除だけでは問題は解決しない。

2階の軒下の跡や、落としても毎朝付くコウモリの尿の跡の相談先として、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと現地調査・見積もりの扱いを確かめる

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

まとめ:コウモリの尿の掃除の前に今夜すること

  • コウモリの尿の跡の色や形を書いた公的資料は、私は確認していません。跡のほかに、フンや出入りを見る
  • 今夜は、日が沈むころに跡の上の軒下やすき間を見る
  • 塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムが0.05%になるように薄めて拭き、そのあと水拭きする(厚生労働省などの資料)
  • 塩素系は単独で使い、換気をして、保護具を着ける。酸性の洗剤やアルコールと続けて使わない(国民生活センター)
  • 金属の所(サッシ・手すり・車)は腐食する可能性がある
  • 外壁に塩素系を使ってよいかを書いた公的資料は、私は確認していません
  • コウモリは捕まえない。違反すると「一年以下の拘禁刑又は百万円以下の罰金」
  • 高い所・落ちない跡・毎朝付く跡は、業者に見てもらう目安になる

コウモリの尿の跡が毎朝同じ場所に付くときや、高い所で手が届かないときは、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと見積もりの出し方を先に確かめる

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

この記事で見た資料

調べた日:2026年11月3日

  • 厚生労働省・経済産業省・消費者庁「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
  • 国民生活センター「住宅用塩素系洗浄剤の使い方-まぜるな危険!浴室などで事故が発生しています-」(2026年3月18日 公表) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20260318_1.html
  • 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 第8条(e-Gov 法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/api/1/articles;lawId=414AC0000000088;article=8
  • 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 第83条(e-Gov 法令検索) https://laws.e-gov.go.jp/api/1/articles;lawId=414AC0000000088;article=83
  • 環境省「鳥獣保護管理法の概要」 https://www.env.go.jp/nature/choju/law/law1-1.html
  • 北九州市「よくある相談と対策【コウモリ】」 https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/27500013.html
  • 朝倉市(環境課)「コウモリについてのお知らせ」 https://www.city.asakura.lg.jp/soshiki/14/1284.html
  • 八千代市「ハトやコウモリが家に巣を作り困っています。」 https://www.city.yachiyo.lg.jp/soshiki/40/21283.html
  • つくばみらい市「コウモリを見かけたら」 https://www.city.tsukubamirai.lg.jp/jyumin/gomi-kankyou-doubutsu/pet/page006934.html

竹内 亮太(たけうち りょうた)

家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。

害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。

音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

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