コウモリが軒下にいて届かない|脚立に乗らずに今夜すること

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2階の軒下にコウモリが止まっていて、スプレーや手も届かないし、脚立を置く場所もない。朝になると、下にフンが落ちている。

この記事では、軒下にいるコウモリに手が届かない場合、脚立を使わずに今夜できること、そして誰に相談すればいいかをまとめた。

法律や各自治体の情報は、環境省、e-Gov、鳥取県、北九州市、つくばみらい市、朝倉市、八千代市のサイトを参考にした。

軒下のコウモリに届かないとき、脚立に乗らずに今夜すること

つくばみらい市のサイトには、ネットで侵入を防ぐ方法について、こんな注意書きがあった。

「※高所である場合には危険ですので、専門業者への依頼についてもご検討ください」

だから、届かない高さの軒下に、今夜無理に手を伸ばす必要はない。脚立に乗ったり、窓から身を乗り出したりするのはやめよう。

今夜できるのは、手の届く範囲のことだけだ。

  • 軒下に近い窓を閉める
  • コウモリを素手で触らない
  • フンが落ちる地面やベランダに、新聞紙やシートを敷く

コウモリを素手で触ってはいけない理由は、つくばみらい市が説明している。野生のコウモリには、寄生虫や病気の原因になる菌やウイルスがついている可能性があるからだ。朝倉市も、素手で触るのは衛生上良くないと言っている。

もし部屋に入ってきたら、すぐに逃がしてあげてほしいと朝倉市は書いている。

窓を閉めたり、下に何かを敷いたりする方法については、調べた自治体のページには書かれていなかった。これらはコウモリを来なくするための方法ではなく、部屋に入ってこないようにしたり、朝の掃除を楽にするための工夫だ。

身近な道具で追い払えるかどうかは、コウモリにキンチョールや水鉄砲は効くか|今夜できる追い払い方にまとめている。

軒下のコウモリは夜だけ止まっているのか、隙間に住み着いているのか

コウモリは、夜だけ軒下に止まって、朝にはいなくなることもある。でも、軒と壁の隙間に入り込んで、そこに住み着いている場合もある。

この二つを見分ける方法については、調べた自治体のページには書かれていなかった。

でも、手がかりになることは書かれている。鳥取県は、糞が落ちている場所等が侵入口と考えられる、としている。

鳥取県は、コウモリが家に入っていない時間帯を調べて、その時間帯に出入り口をふさぐようにとアドバイスしている。

地上から見られるのは、次の二つだ。

  • フンがどこに落ちているか。毎朝同じ場所か
  • 夕方、どこから飛び出していくか。何時ごろか

もし隙間からコウモリが出ていくのが見えたら、その場所と時刻をメモしておこう。業者や管理会社に相談するときに、そのまま伝えると役に立つ。

音がするかどうかだけで、住み着いているかを決めない。屋根裏にいても音がしない場合は、コウモリが屋根裏にいるのに音がしない|パタパタが無い理由と今夜の確認にまとめている。

届かない軒下にスプレーや室内からのくん煙剤を使う前に確かめること

まず、法律を確認しておこう。

環境省によると、鳥獣保護管理法でいう「鳥獣」は、鳥類か哺乳類に属する野生動物のことだ。ただ、「ニホンアシカ・アザラシ5種・ジュゴン以外の海棲哺乳類、いえねずみ類3種」は対象外になっている。コウモリは、この例外には含まれていない。

第8条では、許可を得た場合などを除き、鳥獣の捕獲等を禁じている。

第8条に違反して、狩猟鳥獣以外の鳥獣の捕獲等をした場合の罰則は、第83条第1項第1号に定められている。1年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金だ。

未遂でも罰せられる(第83条第2項)。

鳥取県、北九州市、八千代市のサイトでも、コウモリを捕まえるには許可が必要だと書かれている。北九州市では、捕獲には福岡県の許可が必要だとしている。

つくばみらい市では、コウモリを追い払ったり、家に入ってこないようにするのは、自分でやるか業者に頼むように案内している。費用も自分で払うことになる。

自治体のページに出てくる追い払いの方法は、次のとおりだ。CD・DVDやアルミ箔、嫌な匂いのするものは、家の造りから出入口をふさぐのが難しい場合の方法として書かれている。

  • 市販の煙の出るタイプの害虫駆除剤を、屋根裏に置く(北九州市・つくばみらい市)
  • 固形の忌避剤を置く。スプレータイプの忌避剤を噴射する(つくばみらい市)
  • ライトアップ等で、棲み心地を悪くする(北九州市)
  • CD・DVD やアルミ箔を、コウモリがいる周辺にぶら下げる(鳥取県・朝倉市)
  • 出入口の周りに、クレゾールや木酢液など刺激臭のものを塗る(鳥取県)

鳥取県は、これらの方法でコウモリがいなくなる可能性はあるけれど、確実ではないと伝えている。

これらの方法は、コウモリがいる場所の近くや屋根裏で使うものだ。届かない軒下に対して、地上から使う方法については書かれていなかった。

くん煙剤を家の外の軒下で使ったり、室内の窓やコンセントの穴から使ったりする方法も、調べた自治体のページには載っていなかった。

くん煙剤やスプレーを家の中で使っていいかどうか、メーカーの案内は私は確認していません。使う前に製品の説明書で使える場所を確認する。

換気扇を回しっぱなしにする方法は、コウモリに換気扇の回しっぱなしは効くか|バタバタ音と今夜の確認にまとめている。

軒下の下に落ちるフンの片付け

手が届くのは地面やベランダだけだ。軒下の高いところに付いたフンには、手を伸ばさないようにしよう。

先に紙やシートを敷いておけば、朝にそれごと片付けることができる。

フンの片付け方(消毒やマスクのことなど)については、調べた自治体のページには書かれていなかった。

掃除のやり方については、コウモリの尿の掃除|外壁の白い跡を落とす前に今夜確かめることで説明している。

届かない軒下のコウモリを相談できる先

調べた自治体では、鳥取県とつくばみらい市が、コウモリの捕獲などは行政では行っていないとホームページに載せていた。

鳥取県は、県や市町村ではコウモリの捕獲などを行っていないと述べている。自分の所有地・管理地は自分で対応するように書かれている。

つくばみらい市も、市では駆除や捕獲はしていないと伝えている。

それでも、相談できる場所は案内されている。

  • 朝倉市は、対応が困難な場合は環境課に相談すれば、有料だがコウモリに対応できる業者を紹介するとしている。これは朝倉市の例で、ほかの市が同じとは限らない
  • 八千代市は、駆除等の依頼は千葉県害虫防除協同組合(有料)に相談するよう案内している。自分で許可を受けたいときは、県の地域振興事務所へ
  • 北九州市は、自分で捕獲を考えるときは県の担当課に相談するよう書いている
  • 自分の所有地・管理地でない場合は、施設や土地の所有者・管理者に相談する(鳥取県・朝倉市)。賃貸なら、まず管理会社や大家に伝える

お住まいの市区町村での対応については、その市区町村のページで確認する。

相談する際には、フンが落ちる場所や、コウモリが飛び立っていく場所と時間帯のメモを伝える。

自分でできることの限界と、業者に頼む目安

届かない軒下のような場所では、自分でできることは限られる。

隙間をふさぐ作業には、避けるべき時期がある。鳥取県は、まだ飛べない幼獣がいる時期(6~8月)や、冬眠する前後の時期は、侵入口をふさぐのを避けるよう書いている。

北九州市も、冬眠の時期と、夏に出産する時期はコウモリを追い出すのが難しいとしている。

冬眠が具体的に何月なのかは、調べた自治体のページには書かれていなかった。

ふさぐべき隙間の大きさは、鳥取県によれば1cm程だ。1cm程の隙間があれば、コウモリは出入りできてしまう。

鳥取県は、隙間をふさぐ際にコウモリを家の中に閉じ込めてしまうと、殺してしまうと指摘している。死骸は臭いや害虫の原因になる。

業者に頼む場合の目安は、次のとおりだ。

  • 隙間に出入りしているのが見えたが、その場所に手が届かない
  • 住み着いていて、隙間をふさぐ必要がある
  • 賃貸で、管理会社から自分で手配するよう言われた

見積もりを依頼するときは、以下の3点を聞いておく。

  • ふさぐ作業を、6~8月に行わないか
  • 1cm程の隙間まで見てもらえるか
  • 家の中にコウモリを残さない手順になっているか

見積もりの内訳の読み方は、害獣駆除が高い|見積もりの内訳の読み方と契約前に聞くことにまとめている。

出入りする隙間に手が届かない・住み着いている・管理会社から自分で手配するよう言われたときの相談先として、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと見積もりの出し方を確かめる

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

まとめ

  • 届かない軒下に、脚立や窓から手を伸ばさない。今夜は窓を閉め、下に紙やシートを敷く
  • 夕方、地上からフンの場所と、飛び出す場所・時刻を見ておく
  • コウモリは鳥獣保護管理法の「鳥獣」に入る。許可なく捕獲しない。第8条に違反して狩猟鳥獣以外の鳥獣の捕獲等をした罰は、1年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金
  • 鳥取県とつくばみらい市のページでは、行政ではコウモリの捕獲などを行っていないと案内している。相談先は、市区町村の案内、管理会社、業者
  • 隙間をふさぐのは6~8月を避ける。1cm程の隙間まで見てもらう

届かない軒下の隙間をふさぐのを頼むときは、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと現地調査・見積もりの扱いを先に確かめる

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

この記事で見た資料

調べた日:2026年10月29日

  • e-Gov 法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」第8条・第83条 https://laws.e-gov.go.jp/law/414AC0000000088
  • 環境省「鳥獣保護管理法の概要」 https://www.env.go.jp/nature/choju/law/law1-1.html
  • 鳥取県「野生鳥獣の捕獲等に係るよくある質問」 https://www.pref.tottori.lg.jp/325836.htm
  • 北九州市「よくある相談と対策【コウモリ】」 https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/27500013.html
  • つくばみらい市「コウモリを見かけたら」 https://www.city.tsukubamirai.lg.jp/jyumin/gomi-kankyou-doubutsu/pet/page006934.html
  • 朝倉市「コウモリについてのお知らせ」 https://www.city.asakura.lg.jp/soshiki/14/1284.html
  • 八千代市「ハトやコウモリが家に巣を作り困っています。」 https://www.city.yachiyo.lg.jp/soshiki/40/21283.html

竹内 亮太(たけうち りょうた)

家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。

害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。

音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

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