お風呂の天井から音がする|ピシッ・トントンの正体と今夜の確かめ方

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お風呂の天井から聞こえる音には、ピシッ、トントン、ブーンなど、いろいろな種類があります。

音の原因は、浴室の設備、天井の素材、天井裏にいる動物の3つに大きく分けられます。

設備や天井の素材については、メーカーが自社製品の説明として公開しています。天井裏の動物については、自治体が情報を出していることがあります。

音だけで原因を決めることはできませんが、設備を一度止めてみたり、音が鳴る条件をメモしておくと、原因を絞り込むのに役立ちます。

ここでは、お風呂の天井から聞こえる音を3つの原因に分けて、すぐにできる確認方法と、どこに相談すれば良いかを説明します。

お風呂の天井から音がするとき、分けるのは設備・天井の材料・動物の3つ

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候補 音の例 出典 最初にすること
設備(浴室乾燥機・換気扇・排水栓) ブーン マックスのFAQ(メーカーの説明) 浴室乾燥機を止めて、音が止まるかを見る(マックス製なら専用ブレーカー)
天井の素材(樹脂・プラスチック部品) ピシッ・ピシ・ミシ LIXIL・TOCLASのFAQ(メーカーの説明) 入浴中・入浴直後・冬に窓を開けたときに鳴るかを書き留める
天井裏の動物 トントン・カタカタ・かちゃかちゃ(音だけでは設備か動物か決まらない) 横浜市・東京都環境局 設備を止めても鳴るか、音の位置が移るか、天井にシミがあるかを見る

まず1つ目は、浴室乾燥機や換気扇、排水栓などの設備が原因の場合です。

マックスというメーカーのFAQには、浴室の天井から聞こえる「ブーン」という音について、浴室乾燥機と排水栓の両方が原因になりうると書かれています。

2つ目は、天井の素材が原因の場合です。LIXILやTOCLASというメーカーのFAQでは、浴室の天井の「ピシッ」や「ミシ」という音は、天井に使われている樹脂やプラスチック部品から出ることがあると説明されています。

3つ目は、天井裏に動物がいる場合です。横浜市では、クマネズミが天井裏に住み着くことがあると情報提供しています。

これらの3つのどれが原因なのかは、音の聞こえ方だけでは判断できません。

確認すべき点は3つあります。設備を止めたときに音が消えるか。温度が大きく変わるときに音が鳴るか。音がする場所が移動するか、です。

お風呂の天井でピシッ・ミシと鳴る音|樹脂の天井と温度の差

LIXILのFAQによると、ユニットバス(システムバス)のドーム状になっている天井は樹脂製で、その近くで「ピシ」や「ミシ」という音がすることがあります。

音が出やすいのは、天井と壁のつなぎ目や、天井同士のつなぎ目です。

特に冬場、浴室と天井裏の温度や湿度の差が大きくなると起こりやすいとのこと。

お風呂を使った後に窓を開けたときにも、この音は出やすいとLIXILは説明しています。

LIXILは、この音は異常ではなく、水漏れや天井の強度に問題があるわけではないとしています。

TOCLASのFAQでも、浴室の天井から聞こえる「ピシッピシッ」という音について、こう説明されています。

「浴室内の温度が上がり、プラスチック部品どうしがすれる音です。」

こちらも、故障ではないとのことです。

これらは、メーカーが自社製品について説明している内容であり、他のメーカーの浴室にそのまま当てはまるとは限りません。

ただ、入浴中や入浴直後、冬に窓を開けたときに音が鳴る場合は、これらの説明と合っています。

なお、木造家屋で聞こえる「家鳴り」については、別の記事で詳しく解説しています。

関連:新築の天井から音がする|パキッ・ミシミシは家鳴りか動物か、今夜の記録

お風呂の天井からブーンと聞こえるとき|浴室乾燥機・換気扇と排水栓

マックスのFAQでは、浴室の天井から「ブーン」という音がする場合の切り分け方についても触れています。

「浴室乾燥機の専用ブレーカーをOFFにして運転を停止していただき、音が止まるか確認してください。」と案内しています。

排水栓についても説明があり、ポップアップ式の排水栓の密閉蓋がわずかに開いていると、排水の音が天井から聞こえてくることがあるそうです。

修理費用の目安も掲載されています。マックスの場合、作業費と出張費込みです。

部品交換なしなら15,070円(税込)です。

部品交換が必要な場合は、20,000円から48,000円(税込)です。

もし修理できない品番で部品交換が必要な場合は、本体の交換となり、100,000円から140,000円(税込)になります。

土日祝日に修理日を指定すると、別途2,200円がかかります。

賃貸住宅にお住まいの場合、マックスは直接修理を受け付けておらず、まずは管理会社に連絡するように案内しています。

ここまで説明したのは、マックス製の浴室乾燥機に関する内容です。

浴室の「ブーン」という音については、換気扇や給気口が原因の場合もあり、これらは別の記事でまとめています。

関連:マンションの異音ブーン|浴室の設備か外の機械か、資料の例

お風呂の天井でトントン・カタカタ・かちゃかちゃ|動く音・かじる音なら天井裏の動物も候補

次に、トントン、カタカタ、かちゃかちゃという音についてです。これらの音だけでは、設備が原因か、動物が原因かは判断できません。

もし、設備を止めても音が鳴り続いたり、温度の変化とは関係なく音が鳴ったりする場合は、天井裏にいる動物も原因として考えられます。

ただし、音だけで動物がいると断定することはできません。

横浜市は、クマネズミが天井裏に住むことがあると指摘しています。

クマネズミの体長は17~20cm、体重は約200gです。

横浜市は、「1cm程度の穴でも通り抜けることがあります。」とも書いています。

東京都環境局によると、ハクビシンは「8センチメートル四方の隙間にも入り込む」とのことです。

アライグマの体長は40~65cm、ハクビシンは40~60cmです。

東京都環境局は、アライグマは夜行性で、家屋の屋根裏などで休むこともあると述べています。

同じページには、「糞尿による汚損等(特に天井裏)の被害」という記載もあります。

お風呂の天井裏から外へ通じる隙間があるかどうかは、家によって異なります。1cmや8cm四方という隙間の大きさは、そういった隙間の目安になります。

一定の間隔でトントンと続く音については、その記録の仕方を別の記事で解説しています。

関連:一定の間隔で天井から音がする|トントン、動物か設備か今夜は間隔を測る

お風呂の天井の点検口から天井裏を見るとき、見るものと開けない場合の頼み先

東京都環境局は、注意すべきサインとして「屋根裏で大きな音がする」「天井にシミができた」を挙げています。

これらはあくまで注意すべきサインであり、音やシミだけで動物がいると断定するものではありません。

点検口から天井裏を覗いたときに、何が動物の痕跡なのかを見分ける方法を書いた公的機関のページは、私は確認していません。

また、ネズミのフンの大きさについても、私は確認していません。

そのため、点検口から何かが見えても、それが何であるかを自分で判断せず、専門家に相談してください。

点検口を開けることに抵抗がある場合は、開けずにそのまま相談先を決めても大丈夫です。

賃貸住宅にお住まいの場合は、まず管理会社か大家さんに連絡しましょう。

民法第606条第1項には、こう定められています。

「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。」

これは修繕に関する義務についての条文ですが、お風呂の天井の音が修繕の対象になるのか、また、動物駆除にかかる費用を大家さんが負担するのかどうかについては、私は確認していません。

持ち家にお住まいの場合は、自治体の窓口に相談できます。

東京都環境局は、アライグマやハクビシンによる被害については、「まずは各区市町の環境部署や清掃部署等にお問い合わせ下さい。」と案内しています。

横浜市では、福祉保健センターが「ネズミ捕獲用のカゴの貸し出しや、駆除の相談を行っています。」と説明しています。

ただし、横浜市が直接駆除を行うとは書かれていません。

窓口の名称や対応内容は、自治体によって異なります。他の自治体の状況については、私は確認していません。お住まいの区市町村の環境や衛生を担当する部署に問い合わせるのが一番早いです。

お風呂の天井裏は隣や廊下の天井裏とつながっているか

マンションやアパートにお住まいの場合、天井裏が隣の部屋とつながっているかどうか気になります。

建築基準法施行令第114条第1項には、共同住宅の各住戸の間にある壁(界壁)について規定があります。

「長屋又は共同住宅の各戸の界壁(…を除く。)は、準耐火構造とし、第百十二条第四項各号のいずれかに該当する部分を除き、小屋裏又は天井裏に達せしめなければならない。」

これは、住戸と住戸の間の壁は、天井裏まで届かせる必要がある、という決まりです。

ただし、この条文には例外となる部分もあります。第112条第4項各号の内容や、それに関連する告示については、私は確認していません。

そのため、この条文だけでは、お風呂の天井裏と隣の部屋の天井裏が直接つながっていないと断言することはできません。

この条文は、あくまで住戸と住戸の間の壁に関する規定です。戸建て住宅の場合や、同じ住戸内にある廊下や脱衣所の天井裏とのつながりについては、この条文の対象外となります。

浴室の天井裏が、同じ住戸内の他の部屋の天井裏とつながっているかどうかを書いた公的な資料は、私は確認していません。

お風呂の天井の音を今夜記録する項目(時刻・入浴中か後か・設備を止めたら・音が動くか)

→ 表は横にスクロールできます。

記録する項目 書き留めること 関係する説明
時刻 鳴った時刻 ―
浴室の使い方 入浴中か、入浴のあとか、浴室を使っていないときか 入浴中や入浴直後に鳴るなら、メーカーの樹脂の天井の説明と合う(LIXIL・TOCLAS)
設備を止めたあと 浴室乾燥機や換気扇を止めたあとも鳴るか マックスは専用ブレーカーを切って確かめるよう書いている
窓・季節 窓を開けたあとか、季節はいつか LIXILは冬と、使ったあとに窓を開けたときを挙げている
音の位置 音の位置が移るか、同じ場所で鳴るか 設備を止めても続く・位置が移るなら、天井裏の動物も候補
聞こえたままの音 ピシッ、トントン、カタカタ、かちゃかちゃ、ブーンなど 音だけでは原因は決まらない
天井のシミ 天井にシミがあるか 東京都環境局が要注意のしるしに挙げている

音について書き留めておくと、自分で原因を調べる際にも、専門家に説明する際にも役立ちます。

  • 鳴った時刻
  • 入浴中か、入浴のあとか、浴室を使っていないときか
  • 浴室乾燥機や換気扇を止めたあとも鳴るか(マックスは専用ブレーカーを切って確かめるよう書いている)
  • 窓を開けたあとか、季節はいつか(LIXILは冬と、使ったあとに窓を開けたときを挙げている)
  • 音の位置が移るか、同じ場所で鳴るか
  • 聞こえたままの音(ピシッ、トントン、カタカタ、かちゃかちゃ、ブーンなど)
  • 天井にシミがあるか(東京都環境局が要注意のしるしに挙げている)

自分でできることの限界と、業者に頼む目安

ご自身でできることは、音について記録することと、設備の切り分けまでです。

マックス製の浴室乾燥機の場合であれば、専用のブレーカーを切って、音が止まるか確認できます。

排水栓の密閉蓋がわずかに開いていると、排水音が天井から聞こえることがあるとマックスは説明しています。蓋がきちんと閉まっているかどうかも確認してみてください。

音だけでは、天井裏に動物がいるかどうかを判断することはできません。また、点検口から見えたものが何であるかを自分で判断するのも、専門知識がないと難しいです。

業者に点検してもらう目安としては、以下のような場合が考えられます。

  • 設備を止めても音が続き、温度の変わり目とも合わない
  • 音の位置が天井の上で移る
  • 天井にシミができた
  • 点検口から、見慣れないものが見えた

もし音が設備からのものである場合、メーカーの修理窓口に相談するのが良いです。賃貸住宅にお住まいの場合は、まず管理会社か大家さんに連絡してください。

▶ 設備を止めても音が続く、音の位置が天井の上で移るときに、お風呂の天井裏を見てもらえるか害獣の業者に電話かメールで相談する

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

まとめ|お風呂の天井から音がしたら今夜やること

お風呂の天井から聞こえる音は、設備、天井の素材、天井裏の動物の3つに分けて考えると分かりやすいです。

今夜できる確認作業は、以下の3つです。

  1. 鳴った時刻と、入浴中か後かを書き留める
  2. 浴室乾燥機を止めて、音が止まるかを見る(マックス製なら専用ブレーカー)
  3. 天井にシミがないかを見る

「ピシッ」「ミシ」という音が入浴後や冬場に鳴る場合は、メーカーが説明している樹脂天井からの音に合います。

設備を止めても音が続く場合や、音が移動する場合は、天井裏に動物がいる可能性も考えられます。

横浜市はネズミについて「1cm程度の穴でも通り抜けることがあります。」と、東京都環境局はハクビシンについて「8センチメートル四方の隙間にも入り込む」と述べています。

賃貸住宅の場合は、管理会社や大家さんに連絡しましょう。持ち家であれば、お住まいの区市町村の窓口や、専門の業者に相談するのが良いです。

▶ 持ち家で、設備を止めてもお風呂の天井の音が続くときに、天井裏を調べてもらえるか害獣の業者に電話かメールで相談する

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

この記事で引用した資料

(2026年10月17日時点の情報です)

  • 建築基準法施行令 第114条(e-Gov 法令)ページ
  • 民法 第606条(e-Gov 法令)ページ
  • 東京都環境局「被害を防ぐために」ページ
  • 東京都環境局「アライグマ・ハクビシンについて」ページ
  • 横浜市「ネズミについて」ページ

※メーカーの説明は、公的な資料ではなく、各社が自社製品について公開している情報です。

  • マックス FAQ「浴室の天井から『ブーン』という異音がします。」ページ
  • LIXIL FAQ「ユニットバス(システムバス)のドーム天井の付近から「ピシ」「ミシ」と異音がする」ページ
  • TOCLAS FAQ「浴室の天井からピシッピシッという音がするのですが。」ページ

竹内 亮太(たけうち りょうた)

家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。

害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。

音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

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