
※このサイトには広告を含みます。
家でネズミっぽい気配がすると、「寝るあいだ電気をつけっぱなしにすれば、ネズミって出てこないのかな?」なんて考えてしまう。
でも、実際、ネズミに電気つけっぱなしは効くのかどうか。
先に結論から言うと、市川市、大阪市住吉区、東京都北区が公開しているネズミ対策のページには、「電気をつけておく」という方法は載っていなかった。
これらの自治体が挙げている対策は、主に食べ物や巣の材料になるものを片付けること、それと、ネズミが通れる1センチの隙間をふさぐこと、の2点だ。
電気をつけっぱなしにするとネズミは出てこないのか
市の資料にあるネズミの夜の動き
市川市のページには、ネズミがいつ動くかについて、こんな説明がある。
「ネズミは夜行性のため、主に夜間に活動します。ただし、安全だと判断すると、昼間でも活動する場合があるといわれています。」
つまり、基本は夜に動くけど、昼間も動くことがある、というわけだ。
この説明には、明るさとの関係については触れられていない。
明るいと出てこない、を裏付ける公的資料
ネズミが明るさを嫌うかどうかについて書かれた公的な資料は、私は確認していません。
市川市と大阪市住吉区のページには、明るさについての記述がなかった。北区のページにも、種類と特徴の欄に明るさに関する情報はなかった。
だから、電気をつけっぱなしにすることがネズミに効果があるのか、それともないのか、どちらとも断言はできない。
はっきり言えるのは、3つの自治体がネズミ対策として、電気をつけておくことを挙げていない、ということだけだ。
「慣れる」は超音波についての言葉
市川市のページには、「慣れてしまう」という言葉が出てくる。
これは、超音波発生器についての説明での話だ。
「しばらくすると慣れてしまうことがあるため、他の方法と組み合わせて対策しましょう」
明かりについて書いた文ではない。
これと同じことが、明かりにも言えるのかどうかは、この資料だけでは分からない。
市川市・大阪市住吉区・北区のネズミ対策に「電気つけっぱなし」は載っているか
3つの市・区が挙げる対策
市川市(環境部 生活環境保全課)が挙げている対策は、以下の通りだ。
- 侵入口をなくす
- 巣を作らせない
- 食べ物を与えない
- 忌避剤
- 超音波発生器
- 殺そ剤
大阪市住吉区(保健こども家庭課)が挙げている対策は以下の通りだ。
- 食べ物を与えない
- 巣の材料や巣の場所を与えない
- 侵入するすき間や穴をふさぐ
- 薬剤による防除
- 器具による防除
東京都北区(北区保健所 生活衛生課)も、食べ物や巣の材料を片付け、隙間をふさぐことを勧めている。
「電気」が出てくるのは電気コードの所だけ
しかし、これらの3つのページには、明かりや電気をつけておくという対策は載っていなかった。
市川市と大阪市住吉区のページでは、「電気」という言葉はネズミが電気コードをかじるという文脈でしか出てこない。
北区のページには「電気」という単語自体がなかった。
これらの内容は、すべて2026年10月29日時点のものだ。
東京都保健医療局の「都民のためのねずみ防除読本」の中身は、私は確認していません。
電気をつけっぱなしでも天井裏・壁の中から音がするとき
天井裏と壁の中は、市の資料が通路として書く場所
市川市は、殺そ剤を置く場所について、「ネズミの通路となっている場所(壁ぎわ、天井裏など)」と説明している。
また、市川市はクマネズミの生息場所を「家屋の天井裏や壁の中、ビルの高層階など」としている。
北区も同様に、「ビルの内部の高い所、壁の中、天井裏」を挙げている。
部屋の電気をつけても、天井裏や壁の中までは明るくならない。
音だけでは何がいるかは決まらない
天井裏や壁の中からの音だけで、ネズミだと断定することはできない。
音以外にも、ネズミがいる手がかりがある。
大阪市住吉区によると、ネズミは決まった通り道を通る。
いつも通る場所には、体がこすれて黒く汚れた跡が残る。これは「ラットサイン」と呼ばれる。
ネズミは、壁際や角など、何かに沿って歩く習性もある。
明るいうちに、壁際や部屋の角に黒い汚れの筋がないか確認しておくと、次の対策を考えやすくなる。
屋根裏で音がするときのネズミの動きは、屋根裏でネズミは何をしているのかに書いた。
天井を叩いて追い出せるかは、ねずみは天井を叩くと出ていくのかに書いた。
今夜、ネズミに電気をつけっぱなしにする前に片付けること
食べ物を片付ける
市川市と大阪市住吉区では、ネズミは体重の3分の1から4分の1のエサを1日で必要とすると説明している。
3つの市・区が共通して挙げているのは、食べ物を出しっぱなしにしないことだ。
- 食品は密閉容器・戸棚・冷蔵庫に入れる
- 生ごみはフタ付きのごみ箱に入れる
北区は、夜の片付けについてこう書いている。
「流しの三角コーナーのゴミも、寝る前には片付ける」
「仏壇のお供え物や花は、夜には片付ける」
ペットのエサについては、「犬や猫の餌は食べきれる量だけ」としている。
巣の材料を片付ける
3つの市・区とも、ネズミが巣を作る材料になるものを放置しないように、と注意を促している。
例えば、紙や布、ビニール袋、段ボールなどだ。
すき間を確かめる
ネズミが通り抜けられる隙間の目安は、3つの市・区とも1センチだ。
市川市は「1センチほどのすき間があれば侵入可能といわれています」と説明している。
大阪市住吉区は「1センチメートルほどの穴や隙間を通り抜けることができます」と書いている。
北区は、「ネズミの子どもや小型のネズミでは1センチメートル程度、大型のネズミでは2.5センチメートルのすき間が目安」としている。
3つの市・区が共通して挙げているのは、エアコンの配管周りについてだ。市川市と大阪市住吉区は、通気口についても言及している。
今夜できることとしては、こうした場所に1センチほどの隙間がないか確認しておくことまでだ。
寝ている布団にネズミが来たときの扱いは、ネズミが布団に入ってきたときに書いた。
自分でできることの限界と、業者に頼む目安
市・区の資料が書く限界
北区は、ネズミ対策についてこう述べている。
「残念ながら簡単に被害を食い止める方法はなく、ネズミとの知恵比べ、根気が必要です」
市川市は、市の職員による駆除は行っていないと明記している。
もし自分で対応するのが難しい場合は、専門の業者に頼むことを検討するように、と案内している。
ねずみ駆除の費用は自分で払う必要がある。
市・区の相談先と貸し出し
大阪市住吉区なら、区役所の保健こども家庭課で相談できる。
捕そかごも無料で貸し出している。
大阪市住吉区のページに、大阪市では毎年12月から2月までをねずみ防除強調期間としている、と書かれている。
仕掛けを置くとき、大阪市住吉区は「捕れなくても、4から5日は位置を変えないようにしましょう」と書いている。
北区では、保健所でアドバイスをもらったり、捕獲器を借りたりできる。
市川市は、殺そ剤を無料で配っている。
でも市川市は、天井裏などに住み着くクマネズミには耐性を持つ個体が多く、効かないことがあると書いている。
殺そ剤を使うときの注意も、市川市は挙げている。必ず屋内で使い、手袋をして、小さな子どもやペットが口にしないように注意する。使い終わったら、残ったものは回収する。
お住まいの市区町村でも、同じような相談窓口や貸し出しがあるか、市区町村の窓口や保健所で確認する。
業者に頼む目安
食べ物や巣の材料を片付けて、隙間を確かめても、天井裏や壁の中から音がすることがある。
市川市や北区では、クマネズミがそういう場所にいるとしている。
市川市が言うように、自分で対応するのが難しいと感じたら、業者に相談する目安になる。
北区は、業者に頼むなら、いくつかの業者から見積もりを取ることを勧めている。
食べ物と巣の材料を片付け、すき間を確かめても天井裏や壁の中の音が続くときのネズミの相談先として、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと現地調査・見積もりの扱いを確かめる
※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山
まとめ:ネズミに電気つけっぱなしで済ませないために
- 市川市・大阪市住吉区・北区のネズミ対策に、電気をつけておく対策は載っていない
- ネズミが明るさを苦手とするかを書いた公的資料は、私は確認していません
- 市川市は、ネズミは主に夜に動き、安全だと判断すると昼でも動くことがあると書いている
- 今夜は、食べ物と巣の材料を片付ける
- ネズミが通れるすき間の目安は、3つの市・区とも1センチ
- 天井裏や壁の中は、部屋の電気が届かない場所で、市の資料がクマネズミの生息場所として書く場所
- 片付けとすき間の確認をしても音が続くなら、市区町村の窓口か業者に相談する
電気をつけっぱなしにしても天井裏や壁の中のネズミの音が続くときは、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと見積もりの出し方を先に確かめる
※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山
この記事で見た資料
調べた日:2026年10月29日
- 市川市「ネズミについて」(環境部 生活環境保全課) https://www.city.ichikawa.lg.jp/page/2881.html
- 大阪市住吉区「ねずみ対策について」(保健こども家庭課) https://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000240170.html
- 東京都北区「暮らしの中のネズミ対策」(北区保健所 生活衛生課) https://www.city.kita.lg.jp/socialcare-health/hygiene/1008979/1026180/1009001/1009002.html
竹内 亮太(たけうち りょうた)
家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。
害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。
音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

