ハクビシン駆除のその後|捕獲後どうなるか・家で今夜すること

※このサイトには広告を含みます。

ハクビシンを駆除・捕獲したその後は、2つに分けて考える必要がある。捕まえた動物をどうするか、そして家の中に残った問題だ。法律で、捕まえた動物を捕まえた場所に放置してはいけないことになっている。殺すのか、放すのか、誰かが引き取るのかは、私は確認していません。家の中では、侵入口をふさぐこと、そして天井裏の清掃・消毒が残る。自治体は、捕まえても別の動物が入ってくることがあると注意を促している。この記事では、ハクビシン駆除の後に家でやるべきことを、法律と環境省・自治体のページで確かめた範囲で書く。

ハクビシンを捕獲したその後|動物はどうなるか

鳥獣保護管理法第18条には、捕獲後の処理についてこう書かれている。

「鳥獣又は鳥類の卵の捕獲等又は採取等をした者は、適切な処理が困難な場合又は生態系に影響を及ぼすおそれが軽微である場合として環境省令で定める場合を除き、当該捕獲等又は採取等をした場所に、当該鳥獣又は鳥類の卵を放置してはならない。」

例外として、施行規則第19条に4つのケースが挙げられている。

  1. 地形・地質・積雪など本人の責めによらない理由で持ち帰ることが難しく、生態系に大きな影響を与えない方法で埋めることも難しい場合
  2. 過失なく捕獲等をした鳥獣の行方が分からない場合
  3. 法第13条第1項の捕獲等をした鳥獣等を、農地・林地に放置する場合
  4. 漁業活動で意図せず捕獲等した鳥獣を、その場所で放出する場合

しかし、その4つのケースの中に、住宅で捕獲した場合を対象にしたものはない。

そもそも、ハクビシンを捕まえること自体にも許可が必要だ。環境省によると、狩猟の場合を除き、鳥獣の捕獲や殺傷、採取は原則禁止されている。許可を出す側は、捕獲の目的ごとに、鳥獣の種類、員数、期間、区域、方法などを定めている。多くの都道府県では、この許可の権限の一部を市町村長に移譲している。

捕まえたハクビシンをその後どうするのか、殺すのか、放すのか、誰かが引き取るのか。環境省、東京都環境局、八王子市、市川市のページを開いた範囲では、その点は書かれていなかった。許可の条件に、捕獲後の処理方法が含まれているかも、私は確認していません。

ハクビシンを捕獲したらどうなるのか、捕獲後の処分はどうするのかを調べている時に、法律の文で確かめられるのは次の2つだ。1つは、許可を出す環境大臣又は都道府県知事が、必要があると認めるときは、許可に条件を付けられること(第9条第5項)。もう1つは、許可を受けた者が、許可の有効期間が終わった日から数えて30日を過ぎる日までに、捕獲の結果を環境大臣又は都道府県知事に報告しなければならないこと(第9条第13項)だ。環境省の「捕獲許可制度の概要」のページには、「処分」という言葉は出てこなかった。捕まえたハクビシンをどう処分するかを決めた条文は、私は確認していません。

もし駆除を業者に依頼した場合は、捕まえたハクビシンをその後どうしたか、業者に聞いておく。

ハクビシンを自分で捕獲してはいけない理由は1つ

理由は、捕獲には許可が必要だからだ。

千葉県市川市は、「ハクビシンは鳥獣保護管理法によって、県からの許可なく捕獲することが禁止されている野生生物です。」と注意を促している。東京都八王子市も、「許可のない方による捕獲やわなの設置は法律で禁止されています。」と書いている。

駆除した後、再び屋根裏で音がしても、自分で箱わなを買ってきて仕掛けることはしない。資格や許可に関する詳しいことはドタドタがハクビシンならなぜ自分で駆除できない?資格と今夜することに書いた。

ハクビシン駆除の後に、天井裏の音で分かること・分からないこと

八王子市は、捕獲後の対応についてこう説明している。

「野生獣が捕獲できた場合であっても、獣にとって魅力的なエサがあると、獣による生活環境被害は続きます。周辺に複数の個体が生息している可能性もあり、また、次の個体が侵入してくることもあります。」

だから、駆除の後に天井裏でまた音がしても、それが同じ個体なのか、別の個体なのか、あるいは別の動物なのかは、音だけでは判断できない。

音がしなくなったからといって、それだけでは侵入口が塞がったとは限らない。音が止まった理由までは、音からは分からないのだ。

音から、屋根裏にいるのが何なのかをどこまで絞れるかはドタドタはネズミかハクビシン・タヌキか|駆除の前に今夜確かめることに書いた。ハクビシンとタヌキの見分け方はハクビシンの親子かタヌキか|屋根裏の正体の見分け方に書いた。

もし再び音がし始めたら、駆除を依頼した業者か、市役所・区役所の窓口に聞く。聞くことは、その侵入口をどこで塞いだのかだ。

駆除の後の天井裏|フン・尿・断熱材の後始末

天井裏の後始末を自治体がしてくれるとは限らない。

八王子市は「市では、屋内への立ち入り調査、天井裏などに侵入した動物や侵入口の特定、天井裏等の清掃・消毒、建物の補修等は行っておりません」と明記している。

その上で、自分で対策をするのが難しい場合や、天井裏の清掃・消毒をしたい場合に相談できる先として、公益社団法人 東京都ペストコントロール協会を挙げている。協会を通じて、対応可能な民間の事業者を紹介してもらう形になる。

市川市は、ハクビシンの幼獣について、近くに親がいたり、虫が寄生していたりする可能性があると注意を促している。

天井裏のフンや尿の掃除・消毒を、どのような服装で、どのような道具を使って行うべきか。その手順を説明した保健所や厚生労働省のページは、私は確認していません。汚れた断熱材をどう処理するかについて書かれた公的なページも、私は確認していません。

自分で天井裏に上がる前に、清掃・消毒や断熱材の交換まで業者に依頼できるか、聞いておく。

侵入口をふさがないと、ハクビシン駆除の後にまた入る

捕獲するだけでは問題は解決しない。八王子市はこう述べている。

「侵入している動物の捕獲を行っても、すぐに別の動物が侵入する可能性がありますので、まずは、以下の手順を参考に侵入口を塞ぐことが有効です。」

その手順は「動物を追い出したのち、侵入口を金網等で塞ぎ、再侵入を防ぎます。」というものだ。八王子市は「捕獲と防除を併せて実施することで被害防止を図ることができます」とも付け加えている。

東京都環境局も、捕獲して数を減らすことと、餌や繁殖場所をなくすことの両方が重要だとしている。繁殖場所をなくす例として、家屋への侵入口となる破損箇所などを塞ぐことを挙げている。

八王子市では、防除対策をしても被害が防げない場合に、年度ごとに1回、同じ場所に対して市が箱わなを設置する。わなを設置するには、31cm×91cm×36cm以上のスペースが必要で、「天井うら、屋内、ベランダ等には設置できません。」とも注意書きがある。

ハクビシン駆除を業者に頼んだあと、終わったと何で確かめるか

駆除業者に依頼した後、作業が終わったことをどう確認すれば良いか。それについて書かれた公的なページは、私は確認していません。

市川市は、県から許可を得た専門の業者に依頼することを考えてほしいと案内している。そこで、作業後に業者に確認すべきことをいくつか挙げておく。

  • 許可を取って捕獲したか
  • 捕まえたハクビシンを、そのあとどうしたか
  • 侵入口はどこで、何か所ふさいだか
  • 天井裏の清掃・消毒はしたか。するなら費用は別か
  • また音がしたときは、どこに連絡すればよいか

業者の対応内容を書面でもらっておくと、後でまた音がしたときに確認できて便利だ。

自分でできることの限界と、業者に頼む目安

自分でできることは、家の外周りにある侵入口を探すこと、そして業者や自治体に相談することまでだ。ハクビシンを捕まえるには許可が必要だ。八王子市は、天井裏の清掃・消毒や建物の修繕は行っていない。市川市は、ハクビシンの捕獲や駆除自体は行っていない。

以下のような状況に当てはまる場合、業者に相談する目安になる。

  • 駆除の後も、天井裏で音がする
  • 侵入口がどこか分からない。ふさいだかを確かめられない
  • 天井裏のフンや尿の清掃・消毒をしたい
  • 汚れた断熱材を替えたい

市川市は、民間の駆除業者が所属する組合として、市川市ビル管理事業協同組合を紹介している(電話番号:047-328-5928、受付時間:月〜金 10時〜15時)。「※相談は無料ですが、現地調査や駆除等にかかる費用は有料となります。」と記載されている。

東京都環境局は「まずは各区市町の環境部署や清掃部署等にお問い合わせ下さい。」と案内している。駆除にかかる費用は害獣駆除が高い|見積もりの内訳の読み方と契約前に聞くことに書いた。

▶ 駆除の後も天井裏で音がする、侵入口がどこか分からない、天井裏の清掃・消毒まで頼みたいときに、何をどこまで頼めるかを害獣の業者に電話かメールで相談する

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

まとめ|ハクビシン駆除のその後、今夜すること

捕まえたハクビシンを、捕獲した場所に放置してはいけない(鳥獣保護管理法 第18条)。その後の処理、つまり殺すのか、放すのか、誰かが引き取るのかについては、私は確認していません。家の中では、侵入口の封鎖と、天井裏の後始末が残る。

今夜できることは、次の3つだ。

  • 業者に聞くことを書き出しておく。捕まえたハクビシンをどうしたか、侵入口を何か所ふさいだか、清掃・消毒をしたか
  • 天井裏の音がまた始まっても、音だけでハクビシンと決めない。自分でわなを仕掛けない
  • 明日、頼んだ業者か、市役所・区役所の環境部署・清掃部署に連絡する

侵入口が分からない場合や、天井裏の清掃・消毒まで業者に依頼したい場合は、業者に相談する。

▶ 侵入口が分からない、天井裏の清掃・消毒まで頼みたいときに、駆除の後に音がした時刻と気づいたすき間を伝えて、害獣の業者に電話かメールで相談する

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

この記事で見た資料

  • e-Gov法令検索 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(第18条)
  • e-Gov法令検索 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律施行規則(第19条)
  • 環境省「捕獲許可制度の概要」
  • 東京都環境局「被害を防ぐために」
  • 八王子市「アライグマ・ハクビシンの被害について」、有害獣捕獲事業のページ
  • 市川市「ハクビシンについてのご案内です」

(調べた日:2026年10月20日)


竹内 亮太(たけうち りょうた)

家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。

害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。

音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

おすすめの記事