一定の間隔で天井から音がする|トントン、動物か設備か今夜は間隔を測る

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天井から一定の間隔で音がする。トントン、コン、ドンと、同じような間を空けて鳴り続ける。それが動物なのか、家や設備の音なのか分からない。管理会社や業者に何を伝えればいいか、決めかねることもあるだろう。

この記事では、まずその音の間隔を「何秒おきか」で測ることから始める。音だけで正体を決めつけず、測った数字と、設備を止めたときに音が変わるかどうかで、次にどこへ相談するかを決めていこう。

天井から一定の間隔で音がするとき、最初に何秒おきかを測る

最初にやるべきことは、音の間隔を具体的な数字にすることだ。「だいたい同じ間隔」のままでは、相談相手も状況を把握しにくい。

測り方は簡単だ。スマートフォンのストップウォッチを用意する。音が鳴った瞬間にスタートボタンを押し、その音は数えずに、次から10回鳴ったところで止める。かかった秒数を10で割ると、1回あたりの平均間隔が分かる。1回ずつ測るより、数値のぶれが小さくなるはずだ。

あわせて、以下の3つを書き留めておこう。

  • 鳴り始めた時刻と、鳴りやんだ時刻
  • 何分続いたか
  • 天井のどのあたりで鳴っているか。鳴る場所が動くかどうか

録音もしておくと良い。後で音を聞き直して、間隔を数え直すこともできる。

一定の間隔で天井から鳴る音と、家の設備の関係

それが設備の音かどうかは、設備を止めて確認するのが一番だ。

環境省は、低周波音に関する苦情について、原因と疑われる施設や機器を稼働させたり停止させたりしたときに、苦情の状況に変化があるか最初に確かめる手順を示している。もし対応関係がない場合は、推定した発生源以外が原因である可能性もある、とされている。これは低周波音の苦情に対応する際の手順で、天井から聞こえる音全般を見分ける方法ではない。それでも、止めて変わるかを見る考え方は参考になる。

環境省によると、「低周波音」とは、20Hzから100Hzの低い周波数の音と、通常は聞こえない20Hz以下の空気振動をまとめて指す。

水まわりにも音の原因が考えられる。さいたま市では、水道を使ったときの音や振動がウォーターハンマー(水撃作用)の可能性があると案内している。これは一般的に、シングルレバー水栓の開け閉めによる急激な水圧の変化が原因とされる。

さいたま市では、問い合わせの前に次の3点を確認してほしいとしている。

  • どの蛇口を使ったときに、一番強く音や振動を感じるか
  • いつ頃からか。何時ごろ、どんなときに起きるか
  • 自宅の水道の工事などについて分かること

天井の音が、家の中で誰かが水を使う時間と重なるかを確認する。もし重なるなら、水まわりを先に疑う。

家庭用ヒートポンプ給湯機については、消費者庁の消費者安全調査委員会が、運転音や振動による健康症状の申出について、2014年12月19日に報告書をまとめている。報告書の内容、例えば給湯機が何分おきに運転するかまでは、ここでは確認していない。給湯機や換気、エアコンがどのくらいの間隔で動くかも、ここでは確認していない。だからこそ、設備を止めて確認するという手順が役立つ。

場所が動く音や足音のような音は、天井裏の動物も候補に入る

動物について、公的な情報源に記載されているのは足音や、走る音、かじる音だ。音の間隔やリズムについては、調べた範囲の公的情報には見当たらなかった。他の資料は確認していないため、「一定の間隔だから動物ではない」と断定することはできない。

横浜市では、市内で天井裏に生息する主な動物として、アライグマ、ハクビシン、ネズミを挙げている。

東久留米市によると、ハクビシンについて、天井裏などから動物らしい大きな足音が聞こえるという相談が増えている。ハクビシンとアライグマは夜行性だが、日中に活動することもある。

東京都環境局によれば、ハクビシンは夜行性で、昼間は屋根裏などで休息している。

目黒区の案内では、ネズミは基本的に夜行性で、家の中では人が寝静まった頃に活動を始める。安全だと判断した場所では昼間も活動する。クマネズミは天井裏や壁の中など、高くて乾いた場所で活動し、動きは主に縦方向だ。

ここから言えることは、音が鳴る時刻を記録することが手がかりになるということだ。夜に鳴ることが多いのか、昼間にも鳴るのか。音が天井の中を移動しているように聞こえるのか、それとも同じ場所で鳴り続けているのか。記録表の「場所が動くか」という項目は、そのために用意した。

動物が侵入できる隙間の大きさについても、具体的な数値が示されている。

  • ネズミ:子ネズミで1.5cm、大人でも2.5cm(500円硬貨くらい)あれば十分といわれる(目黒区)
  • ハクビシン:8センチメートル四方の隙間にも入り込む(東京都環境局)

目黒区では、床下から天井裏へも入れると考えてほしい、としている。

アパートやマンションの最上階で、上に人がいないのに天井から音がするとき

もし上の部屋に人がいない場合、音の出どころは上の部屋以外を探すことになる。

集合住宅では、建物の設備に関する相談先が管理会社になることがある。大阪市水道局は、マンションなどの共同住宅で、水道メータから蛇口までの水漏れについては、建物の所有者・管理者・管理会社に連絡するよう案内している。また、共同住宅で急に水が出なくなった場合、原因の一つとしてポンプの故障が考えられるが、水道局はポンプの修繕を扱っていないため、オーナーや管理会社への連絡を推奨している。

ポンプの音について書かれた公的なページは、ここでは確認していない。しかし、建物の設備が関係しているなら、相談先は管理会社になるだろう。

賃貸物件の場合は、管理会社に以下のことを伝えると良い。

  • 何秒おきに鳴るか(測った数字)
  • 何時から何時まで、何分続いたか
  • 天井のどのあたりで鳴るか。場所が動くか
  • 自分の部屋の設備を止めたときに、音が変わったか
  • 録音があること

数字で示された情報があると、聞き手はまず設備の点検から始めるべきか、それとも天井裏を調べるべきかを判断しやすくなる。

天井の音の記録表|何秒おき・何分続く・何時・設備を止めたら

記録は1回ごとに行い、次の項目を揃えて書くようにしよう。

→ 表は横にスクロールできます。

項目 1回目 2回目 3回目
日付と鳴り始めた時刻
何秒おきか(10回分の秒数÷10)
何分続いたか
鳴った場所と、場所が動いたか
そのとき家で動いていた設備(給湯機・換気扇・エアコン・水道)
設備を止めたら、音は変わったか

設備は一つずつ止めて確認する。まとめて止めてしまうと、どの設備が原因だったのか分からなくなる。一つ止めたら、前に測った間隔の数回分は待って、音が続くかどうかを確認する。

もし、設備を止めても音が変わらず、鳴る時刻もばらばらで、場所が動くという記録が重なったら、天井裏の調査に進む段階だろう。

自分でできることの限界と、業者に頼む目安

自分でできるのは、音の間隔を測ることと、設備を止めて確認することまでだ。天井裏で何が起きているかは、天井裏を見なければ分からない。

ハクビシンが関わっている場合、許可なく自分で捕獲することはできない。東久留米市では、鳥獣保護法により、捕獲許可を持つ者以外は捕獲や駆除ができないとされている。市では、被害がある場合に専門の業者を紹介している。

ネズミについては、横浜市では各区の福祉保健センター生活衛生課が相談窓口となっている。お住まいの市区町村の窓口も確認しておくと良いだろう。

東京都環境局は、アライグマやハクビシンによる家屋への侵入が、建物の破損や糞尿による汚損を引き起こし、特に天井裏の被害が大きな問題となっていると指摘している。

目黒区によると、天井裏を走る音や、物をかじる音による不快感から、人によっては不眠症やノイローゼになることもあるという。音が続いて精神的に疲弊しているなら、それも相談する理由になる。

業者に依頼する目安は以下の通りだ。

  • 設備を1つずつ止めても、音が変わらない
  • 鳴る場所が天井の中を動く
  • 足音や、かじる音が混ざる
  • 賃貸で、管理会社に記録を渡しても原因が分からない

相談する際は、作成した記録表をそのまま渡すと良いだろう。

▶ 天井の音の記録表を持って、害獣の業者に電話かメールで相談する

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

まとめ|天井から一定の間隔で音がしたら、間隔を測って止めて確かめる

天井から一定の間隔で音がする場合、音だけでその原因を断定することはできない。次にどこへ相談するかを決めるための材料となるのは、「何秒おきか」「何時頃か」「場所は動くか」「設備を止めたら変わるか」という4つの情報だ。

今夜やることは、まず10回鳴るまでの秒数を測ること。次に、設備を一つずつ止めて、音が変わるかどうかを確認する。もし音が変わるなら設備側に、変わらず場所も移動するなら天井裏の調査に重点を置く。賃貸なら管理会社へ、持ち家なら専門業者へ、記録を持参して相談しよう。

▶ 設備を止めても変わらない天井の音のことを、害獣の業者に電話かメールで相談する

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

この記事で引用した資料

  • 環境省「低周波音問題に関するQ&A」ページ
  • 消費者庁 消費者安全調査委員会「家庭用ヒートポンプ給湯機から生じる運転音・振動により不眠等の健康症状が発生したとの申出事案」ページ
  • さいたま市「水道使用時に、音や振動がする場合。」ページ
  • 大阪市水道局「水漏れ修繕」ページ
  • 大阪市水道局「よくある質問と回答【断水・出水不良】」ページ
  • 横浜市「天井裏から動物の足音がする。」ページ
  • 東久留米市「ハクビシンやタヌキなどの野生動物の相談」ページ
  • 東京都環境局「アライグマ・ハクビシンについて」ページ
  • 目黒区「ネズミの被害を防ぐために!」ページ

竹内 亮太(たけうち りょうた)

家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。

害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。

音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

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