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1階の天井裏の構造をざっくり言うと、一階の天井と二階の床の間にある空間なんだけど、立川市も新潟市も、クマネズミの生息場所として天井裏を挙げてるんだよね。
1階の天井から音がする。2階から聞こえるような音なのに、2階には誰もいない。そんな時、もしかしたらその空間にネズミが入り込んで音を立ててるのかもしれない。
ネズミが通り抜けられる隙間って、自治体の資料を見るとだいたい2cmくらい。立川市の資料だと「2cm程度」って書いてある。新潟市だと、子ネズミなら1.5cm、大人のネズミなら2.5cmあれば十分だって。この記事では、1階の天井裏の構造と、そこに動物が入れるのかどうかを、公的な資料を元に見ていくよ。
1階の天井裏の構造|高さを決めた条文は施行令の居室の節に無い
建築基準法施行令で、居室の高さについて定めているのは、部屋の天井と1階の床のこと。天井に関する条文はこうなってる。
第二十一条 居室の天井の高さは、二・一メートル以上でなければならない。
それから、第二十二条には、木造の1階の床の高さについてもこう定められている。
一 床の高さは、直下の地面からその床の上面まで四十五センチメートル以上とすること。
部屋の天井は2.1メートル以上。木造の1階の床は地面から45センチ以上。居室の高さについて定めがあるのはこの2つだけだから、1階の天井裏の実際の高さを直接示してる条文は、このあたりには見当たらないんだ。
1階の天井裏の高さを数字で示した公的な資料も、この探し方だと見つからなかった。もし自分の家で確かめたいなら、点検口から覗いてみるのが一番早いかな。
2階の床との間に動物が入れる空間はあるか|ネズミは数センチの隙間から入る
ネズミが通れる隙間の大きさについては、自治体の資料に書かれている。立川市ではこんな風に書かれている。
ねずみは2cm程度の穴や隙間から侵入することができます(目安は1円玉の大きさ)。
新潟市は、子ネズミと大人のネズミで数字を分けている。
ねずみが侵入できる隙間の大きさは、子ねずみが1.5cmの幅(大人の指が第二関節まで入る広さ)、大人のねずみで2.5cm(500円硬貨位の大きさ)があれば十分と言われています。
自治体によって数字は少し違うけど、どれも2cm前後の話。つまり、2cm前後の隙間があれば、ネズミは家の中に入れるとされているわけだ。
立川市は、クマネズミについてこう説明している。
身軽で運動能力が高い。電線を渡ったり、凹凸のある壁や木、配管を駆け上る。
生息場所:建物内の高い所。壁の中。天井裏。
新潟市も、クマネズミの生息箇所に「壁の中、天井裏など高くて乾燥した場所」を挙げている。
ネズミはどこから入ってくるのか
立川市は、ネズミが侵入しやすい場所をこうまとめている。
侵入口になりやすい箇所は、床下通風口、基礎・扉の隙間、ひさしの下の隙間、戸袋、配管貫通部、エアコンパイプの導入部、壁のひび割れなどです。
新潟市も、代表的な侵入口として「建物基礎の通気口や配線引込口にできた穴や隙間」を挙げている。
床下の換気口(資料によっては通風口や通気口とも書かれている)については、建築基準法施行令で、木造の1階の床下の換気口には、ネズミの侵入を防ぐための設備を付けることが定められている。
二 外壁の床下部分には、壁の長さ五メートル以下ごとに、面積三百平方センチメートル以上の換気孔を設け、これにねずみの侵入を防ぐための設備をすること。
だから、家の外をぐるっと一周して、床下の換気口や、エアコンの配管が壁に入っていくところに隙間がないか、一度見ておくといいかもしれない。
一階の天井から音がするとき|2階の生活音と見分けるには
1階の天井から音がするって言われると、まず最初に思い浮かぶのは、2階にいる家族の足音だったりするよね。
それを区別する手がかりとしては、2階に誰もいない時間帯にも音がするかどうか。もし2階が空っぽの時間に音がするなら、それは2階の家族の足音ではない可能性が高い。
ただ、音が聞こえた天井の、すぐ真上に音源があるとは限らないんだ。大阪府の資料には、集合住宅について書かれたものだけど、こんな記述がある。
固体伝搬音は、建物の構造体を広く伝搬するため、天井から騒音が聞こえたとしても、音源は直上とは限らず、斜め上の場合や、極端な例では、隣や下階という場合もあります。
時間帯も一つの手がかりにはなるけれど、それだけで決めつけるのは難しい。新潟市は、ネズミの活動時間についてこう説明している。
基本的には夜行性で、ねずみの多くは夜間に活動しますが、人の気配がなく安全だと判断した場合は、昼間でも活動します。
ネズミの音は夜に多い傾向があるけど、人の気配がなければ昼間でも活動することがある。
2階から音がするのに誰もいないとき
2階から音がするのに誰もいない時、考えられる原因としては、1階の天井裏にいる動物か、あるいは家鳴りが挙げられる。
家鳴りかどうかを見分ける方法については、家鳴りはマンションでも起きるという記事で説明しているから、そちらを参考にしてほしい。
家鳴りかどうかとは別に、音が天井の端から端へと移動していくのか、それともいつも同じ場所で鳴るのかを聞き分けて、日付と時刻と一緒に記録しておくといい。音だけでは正体は特定できないけど、業者や管理会社に相談する際の材料にはなるはずだ。どんな音が、どの動物の可能性を示唆するのかについては、天井の物音の正体は何かという記事で説明している。
自分で確かめられること、確かめられないこと
自分で確かめられることとしては、以下の4つがある。
- 2階に誰もいない時間に音がするかどうかを、日付と時刻をつけて記録する
- 家の外を一周して、床下の換気口と、配管が壁に入る部分に隙間がないか確認する
- 1階の天井にシミが出ていないか見る
- 点検口がある家なら、懐中電灯で中を照らしてフンを探す
天井にシミが出ている場合、天井のシミが茶色い時についても、別途記事で解説しているから、そちらも読んでみてほしい。
もし点検口がない場合、天井裏も壁の中も、部屋からは見ることができない。もし確かめたいと思ったら、自分で天井に穴を開けるより、専門の業者か、賃貸物件なら管理会社に相談するのが賢明だろう。
▶ 換気口や配管まわりに隙間が見つかったら、塞ぐ工事がいくらかかるか、見積もりで確かめる
※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山
まとめ|1階の天井から音がしたら
1階の天井裏は、1階の天井と2階の床の間にある空間だ。その高さを具体的に定めた条文は施行令の居室の項目には見当たらず、高さを数字で示した公的な資料も、この探し方では見つけられなかった。
ネズミが通れる隙間は、自治体の資料によると2cm前後。立川市の資料では2cm程度(目安は1円玉)、新潟市の資料では子ネズミなら1.5cm、大人のネズミなら2.5cmあれば十分とされている。
まずは、2階に誰もいない時間に音がするかどうかを記録してみる。次に、家の外をぐるっと見て、床下の換気口や配管の周りに隙間がないか確認する。もし点検口からフンが見つかったら、家鳴りよりも動物の存在を疑って、業者か管理会社に相談するのがいいだろう。
この記事で引用した資料
本文で引用した資料を、引用した順に並べた。
- e-Gov法令検索「建築基準法施行令」第二十一条・第二十二条
- 立川市「ねずみ対策」ページ
- 新潟市「ねずみ」ページ
- 大阪府「くらしの騒音問題ハンドブック」PDF(第2編(B) 住宅の構造とくらしの騒音)

