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台所の冷蔵庫の裏や下から「カサカサ」「ガサガサ」と音がして、ネズミなのか、虫なのか、それとも冷蔵庫自体の音なのか、音だけでは決められない。
もしネズミがいるなら、冷蔵庫の周りに糞や、かじった跡が残ることがある。製氷機の音かどうかは、製氷を止めてみれば分かる(日立の冷蔵庫の場合)。今夜は、冷蔵庫を動かさずにできることから確認してみよう。
冷蔵庫のカサカサは音だけでは正体を決められない
冷蔵庫の音とネズミの音を聞き分ける方法については、中野区や渋谷区のネズミに関するページには書かれていなかった。東京都保健医療局の「Ⅰ 防除の基本」という資料も、2ページから6ページには見当たらなかった。残りのページは私は確認していません。
中野区のページには、ネズミの立てる音の例がいくつか載っていて、「カサカサ」という音もその一つだ。書かれているのは次の一文だ。
「断熱材が入っている屋根裏を走り回っている。(カサカサ、カサカサ)」
これは屋根裏で聞こえる音の例で、台所の冷蔵庫の裏や下の音としては書かれていない。中野区は、ネズミの音が聞こえる場所について、「ネズミが立てる音は、天井や壁の内側で聞こえます。」と説明している。
東京都の資料には、ネズミの姿を見るのが難しいことが書かれている。「ねずみの活動する時間帯は、家人が留守の時や夜中であったりするので、ねずみの姿を確認することは難しい。」
だから音のほかに、目で見られる跡を探す。音がするのが冷蔵庫ではなく枕元なら、ネズミが布団に入ってきたときの記事がある。床下からの音なら、床下のカリカリの記事を見てほしい。
冷蔵庫そのものの音(冷媒・霜取り・製氷機)の出方
日立の家電品のよくあるご質問「冷蔵庫の音が気になります。」というページには、次のように書かれている。「冷蔵庫の運転中には、省エネ運転や製氷機の音、設定が切り替わった時など本体から様々な音がします。」
同じページの表には、音の種類がいくつか挙げられている。冷媒や霜取りの音は「チョロチョロ」「コツコツ」「ポコポコ」「ジュー」。「冷蔵庫内からときどき出る音」は「カタカタ」「ジリジリ」。他にも「コトコト」「プー」「ブーン」「ピシッ」「コトン」の音がある。製氷機の音は「ギュイーン」「ガラガラ」「ゴボゴボ」と説明されている。
この表には、「カサカサ」や「ガサガサ」という音は載っていない。これはあくまで日立のこのページでの話で、他のメーカーやほかの機種は私は確認していません。
同じページは、夜に音が気になることについても触れており、「特に夜間など静かな時間帯に音が出ると気になりますが、冷蔵庫内は一定の温度に保つため常に動作しています。」と説明している。
製氷機は、給水タンクが空でも音を出し、「給水タンクが空のときも、2~3時間ごとに音がします。」と書かれている。
製氷機の音かどうかを確認する方法も載っており、「自動製氷機の音かどうかは、いったん自動製氷を「製氷停止」に設定し、音が出なくなるかご確認ください。」とのことだ。
表に載っている音に当てはまらない場合については、「該当する音がない場合や、音が著しく大きい場合 冷蔵庫が故障している可能性があります。お買い上げの販売店または修理相談窓口に点検をご相談ください。」と書かれている。
もし冷蔵庫の音だと分かった場合、相談先は駆除業者ではなく、日立のページでは販売店か修理相談窓口だ。
冷蔵庫の裏・下にネズミがいるときに見つかる跡(糞・かじり跡・黒い跡)
渋谷区のページでは、クマネズミが巣を作る場所として冷蔵庫の裏を挙げている。「クマネズミは家屋内の人目につかない所 (天井裏、タンスや冷蔵庫の裏、普段出し入れの少ない物置の奥)に、紙や布きれ、ビニール袋などを運び込んで巣を作ります。」
中野区のページでも、巣を探す場所として「冷蔵庫、電化製品、家具の下や裏」を挙げている。
東京都の資料では、ネズミがいる痕跡を「ラットサイン」と呼んでおり、「ラットサインの種類は、音、齧り跡、糞、足跡、からだのこすり跡などである(写真2~7)。」と説明している。
足跡やこすり跡は、黒く光って見える。「足跡やこすり跡は、ねずみの体から分泌される脂分と汚れが、ねずみの通り道に付着してできるもので、特有の黒光りした跡となる。」
渋谷区は、ネズミが壁ぎわを通って移動すると書いている。「壁際や物陰を体が触れるようにして移動します。そのため、 生息場所近辺の壁や柱には、ネズミの体表の黒い汚れ(ラットサイン)や体毛が付着し、足跡が残っていたり、 糞が落ちていることがあります。」
糞の大きさについては、中野区の表にネズミの種類ごとに書かれている。
ドブネズミの糞は10から20ミリメートルで「丸みがある。」
クマネズミの糞は6から10ミリメートルで「散らばって、細長く不揃い。」
ハツカネズミの糞は4から6ミリメートルだ。
虫のカサカサと分けるために見るところ
虫の見分け方について書かれた公的機関の資料は、私は確認していません。
ここで分けられるのは、ネズミの跡があるかどうかまでだ。冷蔵庫の周りで、糞、かじった跡、黒い跡を探す。
でも、こうした跡が見つからなくても、ネズミがいないとは断言できない。
今夜、冷蔵庫を動かさずにできる確かめ方
- 音がした時刻と、続いた長さを書き留める。
- 音がどこから聞こえるかを書き留める。冷蔵庫の裏か、下か、壁の中か。
- 製氷機の付いた冷蔵庫なら、製氷を止めて音が変わるかを見る(日立の確かめ方)。
- 懐中電灯で、冷蔵庫の下と横のすき間を照らす。糞と黒い跡を探す。
- 見える範囲の電源コードに、かじった跡が無いかを見る。
冷蔵庫の周りで聞こえる音が、ネズミなのか、冷蔵庫本体の音なのかは、時間帯だけでは決められない。中野区は「夜行性のため、おもに夜間に活動します。ただし、安全だと判断した場合は、昼間でも活動する場合があります。」と書いている。日立のページには、冷蔵庫は「常に動作しています」とある。夜に音がするのは、どちらの場合もありうる。
ネズミが家に入ってくる時期について、中野区には「ネズミは寒さに弱いため、冬期や夜に家の中に侵入してきます。」とある。
電源コードを見るのは、ネズミがかじるからだ。中野区は「ネズミは一日に0.5ミリメートルずつ伸びる歯を削るため、堅いものをかじります。」と書いている。渋谷区には「電話線、 ガス管、パソコンの配線、石けんなど何でもかじるために、停電や火災を引き起こすことがあります。」とある。
冷蔵庫の中にネズミは入るのか
冷蔵庫の中にネズミが入るかどうかは、私は確認していません。
中野区と渋谷区は、食品を冷蔵庫にしまうことを、ネズミ対策の一つとして書いている。次の見出しで引く。
冷蔵庫まわりのネズミを防ぐ方法(中野区・渋谷区の資料から)
中野区は、ネズミを防ぐ「3つの環境対策」を挙げている。食べ物を片付けること、巣を除去すること、そして、侵入路を塞ぐことだ。
エサについて、中野区はこう書いている。「食品は冷蔵庫、缶や厚手のプラスチック容器(穴を開けられるが時間がかかる)に入れてしっかり収納、保管します。」
渋谷区も同じ向きだ。「ネズミのエサとなる食材、生ゴミは、冷蔵庫や扉付き戸棚、 ふた付き容器などにしっかり収納・保管します。」
ネズミが通れる隙間は、だいたい1センチメートルが目安だ。中野区は「ネズミは屋内と屋外を出入りする際に、1センチメートル程度の隙間や穴からでも、自由に出入りができます。」と書いている。
渋谷区は「大人のネズミは、 1センチメートルほどの隙間があれば、出入りすることは可能だといわれています。」と書いている。
渋谷区は、ネズミ対策で一番大事なことをこう書いている。「ネズミの防除で最も大切なことは、 侵入口を見つけてふさぐことです。」
台所も含めて、調べる場所は東京都の資料に挙げられている。「特に重要な場所は、天井裏、台所やトイレ、浴室などの配水管の貫通部分や換気扇のすきま、押入れや棚の内部、外壁の開口部、床下などである。」
隙間のふさぎ方について、渋谷区は「配管まわりの隙間には、台所用の金ダワシを詰めたり、パテや速乾性セメント(日曜大工店などで購入できる)を 充てんします。」と書いている。中野区は「小さな穴には金属たわしを詰めて塞ぎます。」と書いている。
わなについて、中野区はこう書いている。「わなや毒餌をただ置くだけでは、すべてのネズミはなかなか捕れません。ネズミの生息しにくい環境を整えることが重要となり、効果も持続します。」
侵入口の探し方は、壁の中のネズミの侵入口の記事にある。
自分でできることの限界と、業者に頼む目安(ネズミのとき)
中野区は「自分で塞げない場合は、大工さんや専門業者などに依頼します。」と書いている。
渋谷区は、家庭での対策が難しいときについて「専門の駆除業者に相談、依頼してください。」と書いている。
目安は、冷蔵庫の裏や下に糞や黒い跡があり、すき間を自分でふさげないときだ。糞があちこちで見つかるときは、家にネズミが大量にいるときの記事がある。
中野区は「区の事業として、ネズミの駆除はしていません。また、駆除費用の助成も行っていません。」と書いている。同じページに「ネズミでお困りの方に粘着シートと毒餌を無料で配布しています。(1家庭1回のみ)」ともある。これは中野区の話で、ほかの区市町村は私は確認していません。
中野区と渋谷区は、専門業者を探す窓口として、公益社団法人東京都ペストコントロール協会(電話 03-3254-0014)を載せている。渋谷区には「(注)駆除は、有料です。電話受付は、月~金曜日の9時~17時です。」とある。
冷蔵庫の裏や下に糞や黒い跡があり、すき間を自分でふさげないときの相談先として、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと見積もりの出し方を確かめる
※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山
まとめ|冷蔵庫のカサカサ、今夜確かめること
冷蔵庫の裏や下で聞こえるカサカサは、ネズミか、虫か、冷蔵庫自体の音か、音だけでは区別がつかない。
冷蔵庫の音かどうかは、メーカーの音の説明を見たり、製氷を止めて確かめたりすることで見る。日立のページでは、表の音に当てはまらないときの相談先は販売店か修理相談窓口だ。
ネズミかどうかは、冷蔵庫の周りにある糞、かじり跡、黒い跡で見る。ドブネズミの糞は10から20ミリメートル。クマネズミの糞は6から10ミリメートルだ。
中野区の資料では、ネズミは1センチメートル程度の隙間からでも出入りできる。自分でふさげないときは、大工さんや専門業者に頼む。
冷蔵庫のまわりにネズミの跡があり、隙間を自分でふさげないときは、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと見積もりの出し方を先に確かめる
※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山
この記事で見た資料
調べた日:2026年10月27日
- 中野区「ネズミの被害にご注意を」 https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kenko_hukushi/pet-eisei/pet-doubutsu/nezumi.html
- 渋谷区「ネズミの習性と防除法|動物衛生」 https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/pet/dobutsu-eisei/nezumi.html
- 東京都保健医療局「Ⅰ 防除の基本」(PDF) https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/hokeniryo/kihon-1
- 日立の家電品 よくあるご質問「冷蔵庫の音が気になります。」(メーカーの公式ページ) https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/rei/q_a/a109.html
竹内 亮太(たけうち りょうた)
家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。
害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。
音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

