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屋根裏や天井裏でドタドタと音がしてハクビシンかなと思ったら、ハクビシン駆除はまずどうすればいいか。ハクビシンの駆除方法の決め方から駆除のあとまでを、自分でできることと、誰かに頼むべきことを含めて5つに分けて説明する。
詳しい話は別の記事で。数字と決まりは、環境省・東京都環境局・八王子市・市川市・国民生活センターのページから取った。
ハクビシンの駆除は5つの順番で考える|正体・自分でしてよいこと・頼む先・費用・その後
ハクビシン駆除は、次の5つのステップで考えよう。
- 音の正体を確かめる
- 自分でしてよいことを知る
- 頼む先を決める(自治体・業者・自分)
- 費用を見積もりの内訳で確かめる
- 駆除のあと、終わったかを確かめる
今夜できるのは1と2の一部までで、住んでいる市区町村の環境担当窓口の連絡先を調べておくことと、自分で動物を捕まえようとしないことの2つ。
3番目以降は、自治体や業者に相談してから決めることになる。
天井裏の音だけでは、ハクビシンかは決まらない
東京都環境局は「屋根裏で大きな音がする」などに当てはまれば、アライグマやハクビシンが侵入している「可能性があります」とし、八王子市も天井裏などの音について「可能性があります」としている。どちらも、音だけでハクビシンだと断定していない。
音以外でハクビシンかどうかを見分ける方法は、ドタドタはネズミかハクビシン・タヌキか|駆除の前に今夜確かめることにまとめた。
ハクビシン駆除で自分でしてよいのは、追い出しと入口ふさぎまで
環境省は、鳥獣について「原則としてその捕獲、殺傷又は採取」が「禁止されています」と書いている。八王子市のページにも「許可なくアライグマ、ハクビシンを捕獲することは鳥獣保護管理法により禁止」とある。自治体が住民の対策として案内しているのは、建物から追い出すことと、侵入口をふさぐことだ。
ハクビシンは「8cm四方」の隙間からでも入れる(八王子市)。なぜ自分で捕まえられないのか、許可や資格についてはドタドタがハクビシンならなぜ自分で駆除できない?で説明した。
ハクビシンの捕獲方法や、うまく捕獲するコツを知りたい時も、この線は変わらない。八王子市は箱わなについて「許可のない方による捕獲やわなの設置は法律で禁止されています。(市が設置する箱わなは許可を得ています。)」と書いている。
捕獲できても、それで終わりとは限らない。八王子市は「次の個体が侵入してくることもあります」とし、「捕獲と防除を併せて実施することで被害防止を図ることができます」としている。ハクビシンの捕獲は許可を持つ自治体や業者に任せて、家の人は入口をふさぐ側に回る、という分け方になる。許可を持つ人に向けた捕獲のコツを書いた公的な資料は、私は確認していません。
屋根裏のハクビシン駆除を誰に頼むか|自治体・業者・自分で、できることの違い
ハクビシンの駆除の仕方は、自治体に頼むか、専門業者に頼むか、自分でやるかの3つに分けられる。どれがいいかは、住んでいる場所や家の状況で変わってくる。
自治体
東京都環境局のサイトには、「区市町は、東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画に基づき、アライグマ・ハクビシンの捕獲を実施しています。」と書かれている。まずは「各区市町の環境部署や清掃部署等」に問い合わせてほしいとのこと。
東京都では、鳥獣保護管理担当の電話番号も案内されている。23区内は03-5388-3505、多摩は042-521-2948だ。
八王子市では、市が現地確認の上で「箱わな」を設置してくれる。ただし、対象は「自身が所有し、かつ、現に居住している家屋(集合住宅等は除く)」だ。
八王子市の箱わなは「天井うら、屋内、ベランダ等には設置できません」。「同一場所につき、年度ごとに1回」までという決まりもある。市は「屋内への立ち入り調査」は行わない。
一方、市川市のページには「市では、ハクビシンの捕獲や駆除を行っておりません。」とある。市川市は、「県からの許可を得た専門の業者」への依頼を考えるよう案内している。
同じ首都圏でも、捕獲を行う自治体とそうでない自治体がある。東京都・八王子市・市川市の3つ以外で、市区町村ごとに捕獲を受け付けているかは、私は確認していません。お住まいの市区町村で捕獲を受け付けているか、自治体のウェブサイトや窓口で確認してみてほしい。
業者
自治体が捕獲を行っていない場合や、八王子市の箱わなのように天井裏には設置できない場合は、業者に相談することになる。市川市の案内の通り、捕獲の許可を持つ業者を選ぶと良い。
業者を選ぶ際は、対応エリア、対応している動物、見積もりの出し方などを、ウェブサイトで事前に確認しよう。
自分
自分でできる駆除法は、ハクビシンを追い出すことと、入ってくるところをふさぐことまでだ。東京都環境局は、忌避剤で「その場から動物を追い出すことはできる可能性があります」としつつ、「根本的な解決策には繋がりません」と述べている。
八王子市のサイトには、「侵入口が1か所とは限りません」とある。追い出しても、侵入口を1つふさいだだけでは終わらないことがある。
ハクビシン駆除の費用は、見積もりの内訳で確かめる
費用を比べる際は、見積もりの金額だけでなく、何にいくらかかるのか内訳もしっかり確認しよう。国民生活センターは、害虫・害獣駆除サービス全体の注意として「極端に安い価格を表示するサイトや広告には注意」と呼びかけている。困ったときは、消費者ホットライン「188(いやや!)」番に電話すると良い。
見積もりのどこを見ればいいか、契約前に何を聞くべきかは、害獣駆除が高い|見積もりの内訳の読み方と契約前に聞くことにまとめた。
ハクビシンの駆除費用や、捕獲の料金・費用の相場を書いた公的な資料は、私は確認していません。業者に頼むとお金がかかることは、八王子市も「民間事業者に依頼する場合は、有料となります」と書いている。捕獲だけの料金を比べるより、追い出し・入口ふさぎ・捕獲のどれが見積もりに入っているかを、内訳で確かめたい。
ハクビシン駆除のあと、屋根裏で確かめること
駆除が終わった後は、侵入口がふさがったか、他に侵入口が残っていないかを確認しよう。天井裏の掃除や消毒の手順については、今回開いた公的なページには書かれていなかった。八王子市も、市が「屋内への立ち入り調査」はしないとしている。
捕まえたハクビシンがどうなるか、駆除後の家の対処法については、ハクビシン駆除のその後|捕獲後どうなるか・家で今夜することで説明した。
環境省・東京都の資料に書いてあること、書いていないこと
書いてあること
ハクビシンは、鳥獣保護管理法で定められた「狩猟鳥獣」であり、「重点対策外来種」でもある(東京都環境局)。成獣は体長40-60cm、体重2.0-5.5kgだ(東京都環境局)。
捕獲は原則禁止されており、捕まえるには許可が必要(環境省)。許可は都道府県知事が出すが、多くの都道府県が「その捕獲許可権限の一部を市町村長に移譲しています」(環境省)。
許可を得た捕獲は「年中いつでも可能」だが、狩猟で捕まえる場合は狩猟免許と毎年度の登録、そして狩猟期間の制限がある。狩猟期間は北海道以外で11月15日から2月15日までだ(環境省)。
「都道府県によっては捕獲が禁止されているほか、捕獲数が制限されている場合があります」ともある(環境省)。狩猟と許可の違いはドタドタがハクビシンならなぜ自分で駆除できない?で詳しく書いた。
被害としては、東京都環境局が「糞尿による汚損」などを挙げ、「(特に天井裏)」と添えている。
開いたページに書いていなかったこと
- 「追い出しは許可がいらない」と言い切る文
- 天井裏の掃除・消毒の手順
- 自治体に申し込んでから箱わなが置かれるまでの日数
私は確認していません
- 環境省のハクビシンだけを扱った資料(今回の環境省のページは、捕獲許可と狩猟の制度の説明)
- 鳥獣保護管理法の条文そのもの
- 東京都・八王子市・市川市以外の市区町村が、捕獲を受け付けているか
自分でできることの限界と、業者に頼む目安
自分でできるのは、追い出しと侵入口をふさぐことまで。忌避剤は「根本的な解決策には繋がりません」(東京都環境局)。捕獲は許可がないとできない。
業者に相談するのは、次のような場合だ。
- 住んでいる市区町村が捕獲をしていない
- 天井裏に住み着いていて、自治体の箱わなが天井裏には置けない(八王子市の例)
- 入口が1か所ではなさそうで、自分では探しきれない
- 集合住宅で、自治体の箱わなの対象から外れる(八王子市の例)
相談する際は、対応エリアにお住まいの地域が含まれているか、現地調査や見積もりがどのように扱われるかを、ウェブサイトで事前に確認しておこう。
業者に相談するなら、害獣プロガードの公式ページで、対応エリアと現地調査・見積もりの扱いを先に確かめる
※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山
まとめ|屋根裏のハクビシン駆除、今夜すること
屋根裏のハクビシン駆除は、正体確認、自分でできること、頼む先、費用、その後の流れの5つの順番で考えると良い。
今夜することは2つだ。
- 動物を自分で捕まえようとしない
- 住んでいる市区町村の環境担当の窓口の連絡先を調べておく(東京都なら区市町の環境部署や清掃部署等)
明日からは、自治体が捕獲を行っているか問い合わせよう。もし自治体で捕獲していなかったり、自治体の箱わなを天井裏に設置できなかったりする場合は、業者に相談して見積もりを内訳で比較検討する。契約で困ったことがあれば、「188」に電話して相談しよう。
自治体の箱わなが天井裏に置けないときの相談先として、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと見積もりの出し方を確かめる
※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山
この記事で見た資料
調べた日:2026年10月22日
- 環境省(捕獲許可制度の説明) https://www.env.go.jp/nature/choju/capture/capture1.html
- 環境省(狩猟制度の説明) https://www.env.go.jp/nature/choju/hunt/hunt2.html
- 東京都環境局(アライグマ・ハクビシン対策の入口・相談先) https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/raccoon
- 東京都環境局(生態・被害) https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/raccoon/habit
- 東京都環境局「被害を防ぐために」 https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/raccoon/prevention
- 市川市 https://www.city.ichikawa.lg.jp/page/2884.html
- 八王子市 https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/sangyo/004/jyugai/p023263.html
- 八王子市 https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/sangyo/004/jyugai/p037104.html
- 国民生活センター(2024年4月24日 公表) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20240424_1.html
竹内 亮太(たけうち りょうた)
家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。
害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。
音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

