家の周りのネズミ対策|ふさいで閉じ込めたときの見分け方と今夜すること

※このサイトには広告を含みます。

家の周りのネズミ対策は、家の外の餌と隠れ場所をなくすことと、侵入口をふさぐことの2つに分けられる。ただ、穴をふさいだ後で、ネズミを中に閉じ込めたのではないかと心配になることがある。

この記事では、自治体と東京都の資料6件を基に、家の外で減らすもの、ネズミを閉じ込めたかの見分け方、そして今夜どう動くかを分けて書く。

天井や壁から聞こえる音だけでは、ネズミかどうかは決まらない。ここでは、ネズミの姿やフンを見た、あるいはそう疑われる場合を前提に書く。

家の周りのネズミ対策|先に答え:外は餌とすみかを減らし、ふさぐのは中にいないと確かめてから

東京都保健医療局の回答集には、「家や倉庫の周りをうろつくねずみを来なくするにはどうしたらいいか。」という問いがある。

その答えはこうだ。「壁伝いに物は置かない。この場合、家や倉庫そのものか、または周囲に餌となるものがあり、ねずみをひきつけている可能性もある。周囲に餌がある場合は除去することと、建物への侵入を防止するため侵入口を塞ぐなどの対策を講じる。」

つまり、家の外でできることは、餌を取り除くこと、壁伝いに物を置かないこと、そして侵入口をふさぐことだ。

ふさぐ際には注意が要る。墨田区の資料には、こう書かれている。「いきなり侵入口を全部ふさぐと、天井裏や床下などで死んで、悪臭やハエが発生することがあります。」

対策の順番は、次のようになる。

  1. 家の外まわりの餌を片付ける
  2. 物かげと雑草を減らして、すみかと通り道を減らす
  3. 侵入口は1か所だけ残してふさぐ
  4. 残した1か所で、中にネズミがいないかを確かめる
  5. 気配が無くなってから、最後の1か所をしっかりふさぐ

家の周りでネズミを寄せる物|ごみ・ペットの餌・庭の実や野菜

大阪市旭区の資料は、ネズミの餌は食べ物だけではないと書いている。「食品だけではなく、動物(ペット)用のエサ、鉢植えの植物、石けんなどもネズミのエサになります。」

ペットの餌

ペットの餌は、3つの自治体が書いている。

  • 大阪市旭区:「動物のエサは出したままにせず、保管もプラスチック製の容器に収納する」
  • 墨田区:「ペットのエサの食べ残しもきちんと片付けてください。」
  • 中野区:「ペットフード、仏壇のお供えや花は出したままにしない。」

屋外で犬や猫に餌をあげている家は、食べ残しを夜まで残さないことから始める。

ごみ置き場

中野区は、ごみ置き場をこう書いている。「ごみ置き場の対策 ネズミの他、ネコやカラスの餌場にならないような対策が必要です。」

庭の実・家庭菜園・鉢植え

東京都の回答集には、庭で家庭菜園や柿を植えている人への答えがある。

「栽培を継続する場合は、放置するとねずみの餌となるので、収穫を速やかに行い、収穫残渣物は放置しないなど、ねずみの餌場とならないための工夫が必要である。」

木に登って実をとられる場合の答えもある。「もし、ねずみが柿など実のなる木に登って実がとられる場合は、幹にブリキなどで帽子のつばのような輪をつけると良い(ねずみ返しの原理)。」

鉢植えについては、大阪市旭区がこう書いている。「鉢植えの植物がエサになっているようであれば、置き場所を変える」

まず何が餌になっているかを見る

東京都の回答集は、屋外のネズミについて、まず調べることを挙げている。「まず調査を行い、巣穴の有無や餌になるものが何かなどを確認する。」

その次が取り除くことだ。「餌になるものが置かれているようなら、それらを除去する。」

庭・物置・植え込みのネズミ対策|すみかと通り道を減らす

物かげを減らす

墨田区は、家の外を片付けることを「重要」と書いている。「家の内外の整理整頓をします(重要)。ネズミの隠れる場所をなくすことで、ネズミが寄り付きにくくします。」

東京都の回答集も同様だ。「また、周辺が雑然としているとねずみの隠れ場所にもなるので、整理整頓に心がける。」

壁ぎわに物を積まない

壁伝いに物を置かない方が良い理由は、墨田区のネズミの習性の説明にある。「家ネズミは壁ぎわや物かげを通路として行動し、めったに広いところを横切ることはありません。」

物置の周りや家の外壁沿いに段ボールや植木鉢、古い家具などを積んでいると、そこが通路と隠れ場所の両方になる。東京都の答えの「壁伝いに物は置かない。」は、この状況にも当てはまる。

雑草を刈る

中野区は、庭の雑草をこう書いている。「あき地や自宅の庭の雑草は、ネズミにとって住みやすい環境を作りますので雑草の刈り取りが必要です。」

雑草を何メートル刈るか、物を壁から何センチ離すかの数字は、開いた6件の資料には無かった。ほかの資料にあるかは、私は確認していません。

植え込み

東京都の回答集は、ドブネズミの巣についてこう書いている。「ドブネズミは地中に穴を掘って巣を作る傾向があり、公園やビルの緑地、歩道脇の植え込みなどが格好の営巣場所となっている。」

庭のネズミについての答えには、この一節もある。「ねずみが植え込みに出没する場合は、ドブネズミである可能性が高い」

植え込みの根元に穴がないか、その周りに餌になるものがないかを見ておく。

家の周りの隙間をふさぐ前に|侵入口の探し方は壁の中のネズミの記事で

侵入口の探し方と、隙間の大きさ、ふさぐ材料は、壁の中のネズミはどこから入ったか|侵入口の探し方と今夜することで書いた。ここでは要点だけにする。

目黒区は、保健所が相談者の家で調べ、屋外で侵入口になりうる箇所として指摘した割合を出している(令和2年度・105件)。最も多かったのは床下通風口と、壁や基礎の穴・隙間で、どちらも27.6パーセントだった。

中野区は、隙間の大きさをこう書いている。「1センチメートル程度の隙間や穴からでも、自由に出入りができます。」

侵入口が見つかっても、全部を一度にふさがない。次の2つの節で、その見分け方と手順を書く。

ネズミを閉じ込めたかの見分け方|ふさいだあとの音・フン・かじり跡

ネズミは家の中にずっといるとは限らない

中野区の資料には、こうある。「ネズミは寒さに弱いため、冬期や夜に家の中に侵入してきます。住みついて、ずっと家の中で生活すると思いがちですが、ほとんどの場合、屋内と屋外の出入りを繰り返しています。」

ふさいだときにネズミが外に出ていれば、閉じ込めたのではなく締め出したことになる。中にいたか外にいたかは、ふさいだ後の様子で見るしかない。

夜と留守のあいだの様子を見る

東京都の回答集は、家の中のネズミが動く時間をこう書いている。「屋内に生息するねずみは、人に依存して生活しているので、人の生活パターンに左右され、人が寝静まった夜間や留守で人が不在の時間帯等に活動することが多い。」

見るのは、ふさいだ日の夜と、その次の朝だ。名古屋市の資料は、侵入場所を見つける手がかりを次のように挙げている。「このラットサインやネズミの糞、走る音、鳴き声をチェックして侵入場所を見つけます。」

ふさいだ後に、新しいフンやかじり跡が増えていないか、ふさいだ所がまたかじられていないか。この2つを朝に見る。

名古屋市は、ふさいだ穴が開けられることもあると書いている。「場合によっては、再度、穴をあけられることもありますが、粘り強くふさいでいくことが大切です。」

隙間に紙を貼る

墨田区の資料には、隙間が使われているかを確かめる方法がある。「※戸袋やシャッターなどが侵入口であるかを確かめるには、隙間に紙を貼ってみます。侵入口の場合はすぐやぶられます。」

音が止まっても、いなくなったとは言い切れない

音が止まったら中にいない、と判断してよいという記述は、開いた6件の資料には無かった。

東京都の回答集には、ネズミがたまにしか来ない場所についてこう書いてある。「週に 1 回程度ということであれば、その場所も活動範囲の一部と思われる。」

数日音がしないだけでは、出て行ったとも、中で死んだとも決められない。天井の音そのものの見方は、ねずみの音で天井を叩く前に|東京都の資料が答えているのは侵入口にある。

ネズミを閉じ込めたとき今夜すること|開けるか、わなか、保健所に聞くか

1か所を残してふさいだなら:墨田区の手順

墨田区は、ネズミを追い出してから侵入口をふさぐ手順を示している。最初の注意書きはこうだ。「次の方法で家ネズミを追い出した後、侵入口をふさいでください。」

その前に、家の中の水を片付ける。「流し台などにある食器にたまった水や、縁にはねた水滴もふき取っておきます。」

侵入口がいくつかある場合、まず1か所だけ残す。「侵入箇所がいくつもある場合は、最もふさぎやすい場所以外全部ふさいでおきます。」

残した1か所は、こう扱う。

  • 「4.残した侵入口を夕方、仮にふさぎ、翌日の早朝あけます。(閉じ込められると、警戒して侵入しなくなります。)」
  • 「5.これを2から3日繰り返し、夜、ネズミの気配がなければしっかり穴をふさぎます。」
  • 「6.しばらくして、再びネズミの気配があった場合は、まだ他に侵入口があるので、上記の手順を繰り返します。」

今夜できるのは、この4番の手順からだ。夕方に仮にふさいで、翌日の早朝にあける。これを2から3日続けて、夜の気配を見る。

全部ふさいでしまったなら:一方通行の仕切板

名古屋市の資料は、閉じ込めたままふさぐことについてこう書いている。「ネズミを内部に閉じ込めたまま穴をふさいでしまうと、中で物をかじったり、暴れたりあるいは死んでしまうおそれがあります。そのため、外には出られるが中へは入れない一方通行の仕切板が有効です。」

作り方の材料も書かれている。「ベニヤ板と金網などを利用して、作ってみましょう。」

全部ふさいだ後で中にネズミがいる疑いがあるなら、墨田区の手順の形に戻すか、一方通行の仕切板にするかを決める。どちらも、ネズミが外に出られる1か所を作る方法だ。

餌が無いと何日で死ぬか(資料ごとに数字が違う)

閉じ込めたら何日で死ぬか、という日数は、開いた6件の資料には無かった。あるのは、餌が無いときの日数で、資料によって違う。

  • 東京都の回答集(「ねずみは何日くらいで餓死するのか。」):「温度によって異なるが、寒いと1日以内、暖かいと4〜5日で餓死する。」
  • 目黒区:「餌がなくなると寒いときで1日、暖かいときでも4から5日で餓死します。」
  • 墨田区:「※ネズミは水と食べ物がなければ、4日くらいで死んでしまいます。」
  • 中野区:「ネズミは何も食べないと2日から4日で死んでしまいます。しかし、巣に餌を貯め込んでいると毒餌やわなに反応しません。」

4件とも、餌や水が無いことが前提になっている。家の中に食べ物や水が残っていれば、この日数は当てはまらない。「3日」と書いた資料は、開いた6件には無かった。

閉じ込めたまま待つより、外に出られる1か所を作る方が、墨田区と名古屋市の資料に沿っている。

追い詰めても素手でつかまない

東京都の回答集には、「ねずみを追い詰めてしまったときは、どうやって捕らえたらいいか。」という問いがある。その答えに、この1文がある。「素手で行うことだけは避けなければならない。」

捕まえる道具を借りられる自治体もある

大阪市旭区は、捕まえるカゴを貸し出している。「捕そカゴは区役所の保健子育て課保健衛生で貸し出していますので、ご希望の方はお問合わせください。」

外に出したネズミが戻ってくるかは、ネズミの帰巣本能の距離は?逃がしたネズミが戻るかと今夜することで書いた。

住んでいる区市の保健所に聞く

窓口は自治体ごとに違う。住んでいる区市の保健所か、生活衛生の窓口に聞く。開いた資料には、次のような例があった。

  • 墨田区:「ネズミの防除に関する個別相談を承っております。」「事前の申し込みは不要です。生活衛生課窓口まで直接お越しください。」
  • 目黒区:「ふさぐべき侵入口探しのお手伝いや穴ふさぎのアドバイスは、目黒区保健所でも行っていますのでご利用ください。」
  • 名古屋市:「ネズミ・害虫に関するご相談は、千種・中村・中・南保健センター環境薬務課へ。」

区が駆除まではしない自治体もある。中野区はこう書いている。「区の事業として、ネズミの駆除はしていません。また、駆除費用の助成も行っていません。」

中で死んでいたとき

死骸の出し方も、自治体によって違う。中野区は「ネズミの死骸は清掃事務所で引き取ります。」と書いている。

東京都の回答集はこうだ。「死んだねずみを可燃物として出せる自治体が多いので、管轄する清掃事務所等に確認するとよい。」

天井裏や壁の中から死骸を取り出す方法は、開いた6件の資料には無かった。庭や室外機の周りで見つけたときは、室外機や庭にネズミの死骸|家に住み着いているかと今夜の片付け方にまとめてある。

賃貸・集合住宅で家の周りに手を出せないとき

ベランダに鉢植えがあるなら、東京都の回答集の答えが近い。「ねずみが好む鉢植えは、食べられない場所に移動し、ねずみを寄せ付けないようにする。」

同じ答えには、この1文もある。「ベランダへの侵入防止対策も必要である。」

ごみ置き場や外壁、共用の植え込みは、自分だけでは手を入れられないことがある。中野区は、家ごとの対策の限界をこう書いている。「自分の家だけ駆除しても隣近所に逃げ込んだのでは効果が半減します。近所の家や周辺の飲食店・食料品店とも協力して、地域ぐるみで駆除をおこなうことが効果的です。」

賃貸で外壁の穴を誰がふさぐかは、私は確認していません。穴を見つけたら、自分でふさぐ前に大家さんか管理会社に伝えておく。

自分でできることの限界と、業者に頼む目安

自分でできることは、ここまでに書いた次のことだ。

  • 家の外の餌を片付ける
  • 壁ぎわの物と雑草を減らす
  • 侵入口を1か所残してふさぎ、墨田区の手順で中にいないかを見る
  • 隙間に紙を貼って、使われているかを確かめる

墨田区の手順には、続きがある。「6.しばらくして、再びネズミの気配があった場合は、まだ他に侵入口があるので、上記の手順を繰り返します。」

中野区は、業者に頼む場面をこう書いている。「ご自身でネズミの巣を探すことができないときや、完全に駆除をしたいときは、専門の業者に依頼をするのが効果的です。」

資料の書き方から、業者に頼むかを考える目安は次の4つになる。

  • 侵入口が見つからない
  • 墨田区の手順を繰り返しても、夜の気配が続く
  • 全部ふさいだあとで、中にいるかどうかが分からない
  • 天井裏や床下に入れず、巣を探せない

家の中で数が多いと感じるなら、家にネズミが大量にいる?|増える理由と数の見当、今夜することも合わせて読んでほしい。

侵入口が見つからないときや、墨田区の手順を繰り返しても夜の気配が続くときの相談先として、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと見積もりの出し方を確かめる

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

まとめ|家の周りのネズミ対策と、閉じ込めたときの順番

家の周りのネズミ対策は、外の餌を取り除き、壁際の物や雑草を減らすことから始まる。

侵入口は一度に全部ふさがない。墨田区の手順では、1か所を残し、夕方に仮にふさいで翌日の早朝にあける。これを2から3日繰り返し、夜に気配が無ければしっかりふさぐ。

ふさいだ後に閉じ込めたか迷ったら、夜と朝のフンやかじり跡、ふさいだ所を見る。音が止まっただけでは、いなくなったとは決められない。

全部ふさいでしまったなら、外に出られる1か所を作る。墨田区の手順に戻すか、名古屋市の一方通行の仕切板にする。

迷ったら、住んでいる区市の保健所か生活衛生の窓口に相談する。

家の周りの侵入口を自分で見つけられない、ふさげないときは、害獣プロガードの公式ページで対応エリアと見積もりの出し方を先に確かめる

※見積もりと相談に対応している地域:東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山

この記事で見た資料

  • 大阪市旭区「ネズミ対策について」(2022年4月1日)https://www.city.osaka.lg.jp/asahi/page/0000211893.html
  • 東京都保健医療局「行政担当者のための ねずみについてよくある質問&回答集」https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/hokeniryo/shiryou_2
  • 墨田区「ネズミの防除」(更新日 2024年8月23日)https://www.city.sumida.lg.jp/kenko_fukushi/eisei/sumai_eisei/nezumi_eiseigaityuu/sinnyuu.html
  • 名古屋市「現代のネズミ返し ネズミ防除対策」(更新日 2025年10月16日)https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/eisei/1014926/1015240/1015241/1015253.html
  • 中野区「ネズミの被害にご注意を」(更新日 2026年8月26日)https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kenko_hukushi/pet-eisei/pet-doubutsu/nezumi.html
  • 目黒区「ネズミの被害を防ぐために!」https://www.city.meguro.tokyo.jp/seikatsueisei/kenkoufukushi/eisei/nezumi.html

(資料は 2026年10月27日に開いた)


竹内 亮太(たけうち りょうた)

家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。

害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。

音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

おすすめの記事