
天井裏からズーズーと音がするからといって、それがすぐに蛇だと決めつけるのは早計だ。退治を考える前に、まずは確かめることが大切だ。
この記事では、蛇が天井裏にいる理由、法律でどう扱われているか、そして自治体にどこまで頼めるのかを、市と法令のページに書いてあることと書いていないことに分けて説明する。
天井裏の音だけでは、蛇と決められない|ズーズー・ガサゴソとほかの動物の音
知恵袋の質問(2014年)では、朝方に天井から「ズザザザー、ズーズー、ミシミシ」という音がするので家族に聞いたら蛇ではないかと言われた、という話があった。ただ、これはあくまで質問者が音を表現しただけで、本当に蛇の音だと確認されたわけではない。
柏崎市、羽生市、神戸市の蛇のページや、鳥獣保護管理法の条文を見ても、蛇の音について触れられている箇所はなかった。他の公的機関に蛇の音に関する資料があるかは、私は確認していません。
天井裏で音を立てているのが蛇とは限らない。ネズミやハクビシンなどの獣の場合もある。
獣の音で正体をどこまで絞れるかは、屋根裏に何かいる|音と鳴き声で正体をどこまで絞れるかにまとめてある。
蛇が天井裏に入るのはなぜか|エサのネズミと、身を隠せる場所
神戸市の説明によると、アオダイショウは人家やその周辺に多く見られ、ネズミや小鳥、カエルなどを餌にしている。柏崎市の情報では、ヘビは餌の多い場所や、身を隠せる場所を好むとのことだ。
もし天井裏に蛇がいるとすれば、餌となるネズミがいる可能性も考えられる。
天井裏のネズミについては、ネズミは屋根裏で何してる?|昼間も音がする理由と巣・エサにある。
蛇がどうやって天井裏まで登るのかについては、開いた市のページや法令には記載がなかった。蛇が壁を登れるかどうかについて書かれた公的機関の資料は、私は確認していません。
天井裏で蛇を見分ける跡|抜け殻・フン・ネズミの気配
また、抜け殻やフンで天井裏の蛇を見分けられるかについて書かれた公的機関の資料も、私は確認していません。開いた3市のページにも、天井裏での見分け方についての情報はなかった。
見かけた蛇の種類は、大きさや模様でだいたいの目安が分かる。神戸市の情報では、アオダイショウは全長100〜200cmで、日本本土で最大のヘビだ。ニホンマムシは全長40〜60cmだ。マムシは頭部が三角形で、胴や尾に銭形の暗色の斑紋がある。アオダイショウには毒はない。
ただし、羽生市は子どもの蛇について次のように書いている。
「アオダイショウの幼蛇は、ニホンマムシと似ています。幼蛇かマムシか判断できないときはむやみに近づいたり触ったりしないでください」
神戸市は、ヤマカガシを「国内のヘビの中で最も強い毒」を持つヘビとしている。毒のあるヘビを見かけた場合は、刺激せずにその場を離れるようにと、神戸市はアドバイスしている。
天井裏の蛇が部屋に出てくることはあるか
天井裏の蛇が部屋の中に出てくるかどうかについて書かれた公的機関の資料も、私は確認していません。開いた3市のページにも、天井裏から部屋に出てきたという話は書かれていなかった。
天井裏と部屋の間にある空間や隙間は、家の造りによって異なる。
1階の天井裏のつくりは、1階の天井裏の構造|2階の床との間に動物が入れる空間はあるかにある。
蛇は鳥獣保護管理法の対象か|ハクビシン・コウモリとの違い
鳥獣保護管理法の第二条第1項は、鳥獣を次のように定めている。
「この法律において『鳥獣』とは、鳥類又は哺乳類に属する野生動物をいう。」
蛇は爬虫類なので、この「鳥獣」には含まれない。ハクビシンやコウモリ、ネズミは哺乳類なので、この法律でいう鳥獣に該当する。
ネズミと鳥獣保護管理法の関係は、ねずみは殺してはいけない?|鳥獣保護管理法が適用されない3種に書いてある。
この定義からは、蛇がこの法律の「鳥獣」に入らないことは分かるが、それ以上のことは分からない。蛇の捕獲について定めた他の法律や条例があるかについては、私は確認していません。
天井裏の蛇の退治は、自治体に頼めるか
柏崎市、羽生市、神戸市の3市とも、市では蛇の駆除を行わないとページに記載していた。この3市のほかの市区町村がどう対応しているかは、私は確認していません。
柏崎市は、「市でヘビやコウモリの駆除は行いません」というタイトルで、ヘビは生態系の一員であるため、市では駆除や捕獲はできないと説明している。必要な場合は対応できる事業者に依頼する必要があり、その費用は自己負担となる。クリーンセンター(環境課)に連絡すれば、対応してくれる業者を紹介してもらえるそうだ。
羽生市では、どうしても駆除したい場合は有料で駆除業者に依頼するよう案内している。
神戸市は、捕獲や駆除は有償で、一般社団法人兵庫県ペストコントロール協会に相談するよう勧めている。ただし、業者が到着したときにヘビがいないことも多く、その場合でも費用がかかると注意を促している。
3市とも、天井裏の蛇について特に書いてはいなかった。お住まいの市区町村のウェブサイトで、蛇に関する相談窓口を確認しておくと良い。
自分でできることの限界と、業者に頼む目安
羽生市は、ヘビを寄せ付けない方法として、餌となるネズミなどを駆除すること、巣になりそうな場所の草刈りや穴埋めをすること、そして人家に侵入されないように隙間や穴を埋めることの3つを挙げている。
柏崎市と神戸市は、ヘビはしばらくすると別の場所へ移動するので、そっとしておくように勧めている。
羽生市は、家の中や敷地内に入ってしまった場合の追い払い方についても説明しているが、天井裏で使う話としては書いていない。天井裏は目に見えない場所なので、どんな種類の蛇がいるのかを自分で確かめるのは難しい。種類が分からない場合や、天井裏に自分では上がれない場合は、市の窓口で相談先を聞くか、専門の業者に相談するのが現実的だ。
まとめ|天井裏で蛇かもしれない音がしたら、今夜すること
- 天井裏の音だけで、蛇と決めることはできない
- 蛇は鳥獣保護管理法の第二条第1項の「鳥獣」に当たらない。ただし、ほかの決まりがあるかは私は確認していません
- 柏崎市・羽生市・神戸市の3市は、どれも市では蛇を駆除しないと書いている
- 蛇のエサになるネズミがいないか、家に隙間や穴が無いかを見る
- 住んでいる市区町村のページで、蛇の相談先を確かめる
この記事で引用した資料
- e-Gov 法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(平成十四年法律第八十八号)」第二条 https://laws.e-gov.go.jp/law/414AC0000000088 (2026-10-21 確認)
- 柏崎市「市でヘビやコウモリの駆除は行いません」 https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/soshikiichiran/shiminseikatsubu/kankyoka/5/3/4/37022.html (更新日 2025年10月03日・2026-10-21 確認)
- 羽生市「ヘビを見かけたときの対応について」 https://www.city.hanyu.lg.jp/docs/2014071000089/ (更新日 2021年06月17日・2026-10-21 確認)
- 神戸市「マムシ・ヤマカガシ(毒ヘビ)にご注意!」 https://www.city.kobe.lg.jp/a66324/kurashi/recycle/biodiversity/mamushi_tyuui.html (最終更新日 2026年6月19日・2026-10-21 確認)
竹内 亮太(たけうち りょうた)
家で聞こえる音の正体を絞り込んで、次に何をすればいいかまで決められるようにするために、
このサイトを書いている。
害獣の駆除業者ではないし、自分の家に何かが出たこともない。だから体験談は書かない。
やっているのは、公的機関の資料を1件ずつ開いて、書いてあることと書いていないことを分けることだ。
音だけで正体は断定しない。
どこまで分かって、どこから先は天井裏に上がらないと分からないのかを分けて書く。

